息を切らして 過去編 ページ46
『はぁ、はぁ……』
ここがどこだか分からないまま走り続けると、気付けば辺り一面深い闇に包まれていた。
『鬱…』
彼のあんなに怒った顔は初めて見たんだ。
いつもへらへら笑って、でも瞳は優しかった。
『答える義務はない。』なんて良く言えたものだ。
本当は、答えるのが怖かった。
彼に見放されてしまうのが怖かった。
臆病者は私だ。
昔と全く変わっていないのも私だ。
そうだあの時も。
臆病な私は、彼から逃げたんだ。
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とある一国で、彼女と彼は出会った。
彼は貴族の息子。彼女は農民から生まれた娘。
身分が全く違う彼女等はある夜に出会ってしまった。
鬱「そこで何してるの？」
その国は貴族だけは裕福であった。だが、身分の差が徐々に開いていき、農民は貧しさを増していくばかりだった。そのため、農民等は見つかっても刑が軽い�犲磴ぜ圻瓩傍�族の城へと忍び込ませ、食糧などを盗ませていた。そんな夜、彼女は彼と出会ってしまった。
しかし、貴族の息子も幸せではなかった。
城の中で生まれた頃から難しい知識ばかり教えられ、遊びや城の外のことは何も知らなかった。歯向かえば暴力を振られる。そう知っているため、歯向かう気力もなく国王の言いなりとなっていた。
彼女は貴族の息子と出会ってしまったため、殺されると思ったが、初めて出会った外の人に彼は深く興味を抱いた。少しの食糧を毎日渡すので、毎日夜に話に来てくれないか。という提案をしたのだ。
彼女は安定して食糧を貰えるなら。と思いその提案を勿論うけた。
3ヶ月程経った頃には、既に彼等は仲良くなっていた。彼女は彼に外での話の他、護身術用の技などを教えてやった。彼はそんな未知の知識を教えてくれる彼女の事を�犹嫋↓瓩噺討喨蕕辰拭�
そして、実は城内で他の兄からいじめをうけている、という相談を聞いた。彼女は何も言わず彼の背中を摩ったり、真剣に話を聞いてくれた。
2年、立った頃だろうか。二人の関係がバレてしまったのは。
彼女は彼に�犲抂�な知識を与えた�瓩箸い�罪で、酷く拷問を受け、汚れ仕事とされていた�犢餡叛賁膂纏�人�瓩砲気譴拭�まだ17にもならない彼女は、国王に反する意思を持つものを殺せと命じられた。
彼はと言うと、彼女がそんな仕事に就かされたとは知らず、さらに城外の人間との関わりを禁じられた程度だった。
仕事をする中で、彼女には、徐々に変化が表れた。
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掛け軸(プロフ) - 嶺緒さん» 気づくのが遅くなってしまいすみません。面白いと言って貰えると、こちらとしても嬉しい限りです。コメントありがとうございました！ (2019年1月6日 14時) (
レス) id: c19dec969c (このIDを非表示/違反報告)
嶺緒(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白い作品でした…！！次回も楽しみにしています！ (2019年1月5日 17時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：掛け軸 | 作成日時：2018年11月10日 18時
