素敵な友 ページ41
前回の話にとあるボカロ曲の歌詞を参考にかいた部分があります。よければ探してみて下さい。
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『まずは自分から、か。』
城内の見回りをしていると、見覚えのある女性を見つけた。
『あ、ロゼ！！』
ロゼ「ミナト！久しぶり〜！」
彼女とはあの一件以降かなり仲良くなった。
系統も性格も違うが、何故か話が合うので、こうやって人がいない時間帯には二人で良く話しているのだ。今は朝日がまだ昇っておらず、人も殆ど居ない為話せるだろう。
ロゼ「ん〜何か悩んでるの？眉間にしわが」
笑いながら眉間を指さしてくる。
失礼な奴だ、と思いながら触ると確かにしわがよっていて、この姿で歩いていたのかと思うと恥ずかしい。
『私はどういう性格だと思う？』
急に聞いたことで驚いているロゼは、少し考えた後言った。
ロゼ「いつも冷静で、あんまり顔に出ないかな。よくストレスとか溜めてそうで心配になる。あ、でも！鬱さんの話をしてる時はめっちゃ楽しそう！」
『う、鬱の話か？』
ロゼ「うん。ニッコニコしてるよ？」
そ、そんなになのか？勿論自覚は無い。
寧ろ、かなり表情乏しく喋っているつもりだったが…
ロゼ「ふふ。ミナトは考えすぎてるんだよ。愛がどうとか恋がなんだとか。そんなのどうだっていいじゃない？好きになった理由も、好きになったと自覚したなら理由なんて要らないでしょ？」
ロゼ「私はミナトの過去とか知らないけど、それでも鬱さんに向けての視線は他の人とは全然違うかった。伝えてみたら？正直な気持ち。」
『けど、私は』
ふってしまった。彼のことを。
涙を流させるまで、傷付けてしまった。
そんな私に彼のことを気にかける資格も何も無い。
ロゼ「大丈夫だよ。行ってきな！」
『うぉ!!!!!!!!!…いって…』
思いっきり背中を平手で叩かれた。
おいおい本当に女性か？背中痛いわ！
…でも、勇気を、貰えた。
ロゼ「絶対、大丈夫！」
彼女の笑顔はどこにでもあるのような言葉になってしまうが、太陽のように眩しく輝いていた。
これ程までに人が信じられたのは初めてかもしれない。
『ありがと!!!!!!!!!』
あぁなんて、素敵な友達なんだろう
でも、本人には絶対言ってやらない。
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掛け軸(プロフ) - 嶺緒さん» 気づくのが遅くなってしまいすみません。面白いと言って貰えると、こちらとしても嬉しい限りです。コメントありがとうございました！ (2019年1月6日 14時) (
レス) id: c19dec969c (このIDを非表示/違反報告)
嶺緒(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白い作品でした…！！次回も楽しみにしています！ (2019年1月5日 17時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：掛け軸 | 作成日時：2018年11月10日 18時
