歌い手事情。7 (ページ3)

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仲間がいるよページ3

ー坂田ー

まーしぃの呼吸が荒く、不規則になっていた。

〈過呼吸〉

喉を通る音が大きくなっていく。

坂「ラマン、放送を止めて！
うらさん、袋を２つください！」

まーしぃを抱いて、規則正しく背中を叩く。

うらさんに貰った袋を口に当ててあげ、息を吐くように指示する。

まーしぃが吐きそうな時はもう１つの袋に変え、こっちに吐かせる。

１０分後、まーしぃは落ち着いた。

まだ意識が朦朧としているまーしぃをソファに寝かせて、放送を始める。

う「急にすいません。まーしぃ、体調が悪かったらしくて…」

セ「今回はこれで終わります。」

まーしぃは俺の手を握って離さなかった。

放送を終えた俺らはまーしぃにそっと話を聞いてみた。

整いきらない呼吸の中、説明してくれた。

《アンチが怖く、嫌なこと。でもエゴサしてしまうこと。》

セ「そうやったんだ…」

う「ありがとな、教えてくれて…」

坂「辛かったやろ？」

俺らはまーしぃに

「なんで早く言わなかったのか」

「相談してくれなかったのか」

などと責めるようなことは言わなかった。

これが俺らなりの優しさだから。

これを機に、まーしぃがパニックを起こす事は減った。

起こす前に、他のメンバーが処置する事もあった

大丈夫。俺ら仲間が助けるよ。