彼女たちが愛した幻想郷【東方Project】

紅魔館 ページ20

「霊夢、終わったよ」


「じゃあ次は……そうね、人里に買い物に……」


「分かった」


「冗談よ、1度休憩にしましょうか」



「修行は毎日やらなくちゃ意味ないのよ」と霊夢が言っていたので、できるだけ毎日やっている。

霊夢が忙しい日は一人でやることになるので、どうしても量が少なくなってしまうのだけど。

しかたない……よね？



「霊夢ー！」


「あら魔理沙……に妖夢、いらっしゃい」


「お邪魔します」


「ちょうど修行して休憩するところだったの。お茶淹れてくるわね」


「お手伝いしましょうか？」


「ふふ、大丈夫よ。ゆっくりしてて」



白黒黄色、バランスいいなこのメンツ。



「元気にしてたか？」


「うん、おかげさまで」


「霊夢にいじめられたりしてませんか？スパルタ修行じゃないですか？大丈夫ですか？ちゃんとご飯食べれてますか？こき使われてませんか？」


「大丈夫だよ」



何を心配してるんだ妖夢は。



「ふふ、まぁそういうことする人じゃないって分かってますけどね」


「おまたせ……なんの話してたのよ」


「いやぁ別に……」

.

.

.


「あそうだ、紅魔館に行きませんか？」


「紅魔館？なんでまた急に……」


「前咲夜さんに誘われたんですよ」


「ふーん……？」



……あぁ、そういやそんなこともあったな。



「いいな、パチュリーに本借りに行こうぜ」


「盗みの間違いでしょ、やめておきなさいよ。今度こそ存在を無かったことにされるわよ」


「人聞きの悪い、借りに行くんだよ」


「返さないものを借りるとは言わないのよ」

「はぁ……Aも来るわよね？」


「……あ、うん」


「これ飲んだら行きましょ、早く咲夜の手料理が食べたいわ」



紅魔館……紅魔館……

館……？大きいのかな。
どんな人がいるんだろう？



「吸血鬼サマが昼に起きてくれることが奇跡だよな」

「あの性格だし、行って泊まりにでもなったら夜通しトランプになるぞ」



吸血鬼……吸血鬼？

血吸うやつ？ヴァンパイア？妖怪？？
なんでもありすぎるよ幻想郷……

絶対ここ人間より妖怪の方が多いでしょ。

霊夢、魔理沙……あと早苗さんだっけ。私が知ってるのはそのくらい……

妖夢はどうなんだろ。人間……では無さそうな気がするけど。

まあいい。知る機会があれば聞けばいいだけだから。



……紅魔館。

少しも不安がないと言ったら嘘になるけど。
霊夢達がいたから安心して行ける。

危なくなったら霊夢を盾にしよう。

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