Chapter:44 ページ45
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ついに、OQTが開幕した。
代々木第一体育館は超満員であり、試合開始1時間前から徐々に声援包まれ、応援練習ではそれはそれは地響きのような大声援で、これまでテレビで見た事ぐらいしか無かったから、それはそれはびっくりした。
でも、こんなにもこのチームを応援してくれる人達が居る。それは本当に凄くてありがたくて、とても、嬉しかった。
アップのためアリーナ内に入った選手達に、ファンの方々は大声援を送る。
勿論、1番に応援している選手、推しの選手、そんな大好きな選手に会えたファンの方々は、本当に嬉しいだろう。
だから、何となく、やっぱり私は申し訳なさしかなくて。唯一女性でチームの中に居て、年齢もまだ若い方。バレーは女性ファンが多いから、私に対して批判的な目で見る人も中には居るかもしれない。
だから、本当に申し訳なさでいっぱいだった、けど。
でも、私も選手達と一緒に入った瞬間。
"Aちゃーーーん!!おかえりー!!!"
会場中で、私の名を叫び、そして温かい言葉が鳴り響いて。
選手達にも申し訳ない。
でも、本当に嬉しくて、嬉しくてたまらなくて。
つい、泣きそうになった時、隣に居たまさが、「兄ちゃんも嬉しいに決まってんだろ...」って、まさも泣きそうになってて。
あぁ、私はやっぱり。
やっぱり、この場所が、好きだ。
OQT初戦はフィンランドだった。
2セットまでは快勝していたが、徐々にフィンランドのペースにのまれ、5セット目までいった。
しかし日本は悪い流れを断ち切るように、チームが一丸となって、無事に15-12で勝利し、初戦白星で飾る。
しかし、どこかで歯車がくるってしまい。
2戦目、エジプト。
ランキングは格下ということもあり、きっとどこかで、決して感じてはならない"安心"があったのかもしれない。
フィンランドと同じく2セット目まで快勝するが、流れが徐々に悪くなり、同様に5セット目までいき。
どこか、チームの表情は強張っていて。
あぁ、祐希まで。
祐希まで、そんな強張った表情を....
日本は、まさかの2戦目で、セットカウント2-3で、初黒星となった。
この黒星は、日本に大きな試練を与えた。
今後の展開によっては、2戦目にして、もう1つも落とせない。決して負けられない。全勝がパリへの切符、そんなハードな試練を、与えられた。
でも、みんな下なんて向いてなかった。
後は、やるだけ。
"ココで、決める"、ために。
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こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 全然です!宮浦選手めちゃめちゃ可愛かったです!笑ありがとうございます!本当に連載お疲れ様でした! (10月23日 22時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - こめおさん» こめおさんありがとうございます!!番外編を書きましたがご希望通りになかなか進めれず申し訳ございません.... (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - けるさん» けるさんありがとうございます!!何とか毎日更新から無事に完結することが出来ました!!もし次回作思いつけば頑張ります!!!! (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 完結おめでとうございます!番外編楽しみにしています!!! (10月21日 14時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
ける(プロフ) - 毎日 更新されたかな?と楽しみに待ってました!完結おめでとうございます!楽しく読ませていただきました!また楽しみにしてますね! (10月21日 12時) (レス) @page49 id: 1fd309d1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だっちゃん。 | 作成日時:2023年10月9日 21時