Chapter:40 ページ41
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祐希さんと共にコンビニに行く。
...なんなら祐希さんと2人で沖縄の地を歩きたいなー、なんて思ってたから、なんか、嬉しいです。なかなか2人でお話出来る時も無いから、祐希さんから誘ってもらえてこの上ない幸せだった。...本当は仕事は途中だったけど。
祐希さんと他愛のない話をしながら、近場のコンビニに到着。祐希さんはオレンジジュースとのど飴、私はカフェラテとグミを買う。...のど飴。風邪?大丈夫かな?
「あ、大丈夫だよ。ホテル加湿機付けてるけど乾燥酷くて」
私がのど飴に視線がいってたからか、直ぐに察して言葉にしてくれた祐希さん。...今ので察せる祐希さん、凄すぎる。強者だ。
2人でジュースを片手に飲みながら、ホテルに帰る。...幸せな時間は一瞬だったなぁ、なんて。
少し寂しく思っていると、祐希さんが急に立ち止まる。
「関田さん、ちょっと寄り道してもいい?」
祐希さんに着いていくと、ホテルの近くにある広々とした公園に辿り着いた。
時刻は20時なので、さすがに人影は無かったけど、街灯も多くて、凄く綺麗に整備された公園で、夜だけど凄く落ち着けるような場所だった。
『わー、こんな公園が近くにあったんですね。落ち着くなー」
「俺も昨日知ったんだよね。早く知りたかったって思うくらい、なんか落ち着くよね」
2人でベンチに座る。
いいな、ここ。明日で沖縄最後なのに、ほんと確かにもっと早く知ってたら毎日通ってたかも。何だか仕事も捗りそうな落ち着き具合。
...それにしても、祐希さんの隣に居ると、心臓がいい意味で潰れそう。バクバクしてきた。あーーー、好きだと伝えたい。困らせてしまうなんて分かっている。フラれるのも分かっている。OQTもあるのに迷惑なんて掛けたくない。
でも言いたい。伝えたい。
ぐぅ....言えない。こんなチャンス2度と無いかもしれない...でもやっぱり言えない。
チキンな私を誰か叩いてくれ!
そんな事を内心思いながら色々と格闘していると、祐希さんがポツリ、ポツリと、話し出す。
「俺、本当に関田さんに出会えて良かった。関田さんのおかげで、ここまで来れたし、OQTも万全な調子で挑める。チームは勿論だし、関田さんが俺を救ってくれたと思う」
祐希さんは優しい声で、そう言う。
優しすぎる声に、何でか、泣きたくなって。
少し熱を帯びた、祐希さんの瞳と、重なる。
「俺、関田さんが、好き、です」
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こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 全然です!宮浦選手めちゃめちゃ可愛かったです!笑ありがとうございます!本当に連載お疲れ様でした! (10月23日 22時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - こめおさん» こめおさんありがとうございます!!番外編を書きましたがご希望通りになかなか進めれず申し訳ございません.... (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - けるさん» けるさんありがとうございます!!何とか毎日更新から無事に完結することが出来ました!!もし次回作思いつけば頑張ります!!!! (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 完結おめでとうございます!番外編楽しみにしています!!! (10月21日 14時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
ける(プロフ) - 毎日 更新されたかな?と楽しみに待ってました!完結おめでとうございます!楽しく読ませていただきました!また楽しみにしてますね! (10月21日 12時) (レス) @page49 id: 1fd309d1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だっちゃん。 | 作成日時:2023年10月9日 21時