群青色に煌る。

Chapter：３８ ページ39

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アジア選手権も終わり、オフ日はあっという間に終わりを告げ、絶賛国内合宿第6回目in沖縄、である。



実は私、関田A。沖縄の地は、高校生ぶり、2回目なのです。(ドヤ)高校の時、遠征だったか九州大会だったか忘れたけど、一度沖縄に行った事があって。

本当にゆったり時間の流れる沖縄県が、とっても好きになって。またいつか行きたい！！と思ってたのに、あれから一度も伺えず。

こんな形ではあるが、沖縄に来れてとても嬉しいのである。


そんな嬉しさを醸し出さないように、練習ではとにかく正確な通訳、そして時間が空けばマネ業、そして最近本格的にアナリストの勉強も始めたので、そちらもやりながら。

勿論、本業もしっかり抜かりなく。(可能な限りに絞ってるけど)


だって、ついに目の前まで来た、OQT。

選手の皆さんは勿論だが、私も、物凄く緊張している。


だから、出来る限りのことは全部やりたい、やり遂げたい。





「Aさんって、ほんと頭やばいんだね」

『え、それディスってる？』

「あ、ほんと頭いいんだね」




私が休憩中にアナリストの勉強をしていると、隣に藍くんが座って、マジマジと教材を見ている。



「通訳は勿論、マネの仕事も完璧だし、アナリストの勉強までって。スーパーマンじゃん！」

『あはは、スーパーマンになれたらいいんだけどね』



確かに、本当にスーパーマンにでもなれたら、みんなを救ってあげれるのに。

教材から目を離し、コートを見る。休憩中にも関わらず、山内さんとディグを行う祐希さんが目に入る。...スーパーマンになれたら、祐希さんのことも、何かあった時に助けてあげられるのに、なぁ。




「Aさんってさ、なんで祐希さんに告んないの？」


『.....は？』


「え、好きなんでしょ？藍くんにはお見通しだよ〜」




突然の藍くんの発言に、周りに誰か居ないか確認する。

え、何故、この子まで知ってるの？！




「何で知ってんの？って顔してるね〜。だから恋愛マスターの藍くんにはお見通しなの」

『...ぐぅの音も出ない』

「あはは、だよね。祐希さん、俺みたいにモテモテなんだからね。Aさんも絶世の美女だから余裕こきたい気持ちは分かるけど早くしないとね！」

『...それは褒めてる？』

「褒めてまーす！」





藍くん、恐るべし、恋愛マスター。







「(こっちは失恋してるのに背中押してあげたんだからね。...早く、幸せになってくれないと、困ります)」



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