Chapter：３６ ページ37
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その日の夜、私はホテルで1人、頭を抱えていた。
明日からアジア選手権というのに、こんな事で頭を抱えていてどうする、って話なんだけど。でも、うん、どうすればいいか、分からない。
『...ダメだ、外行こう』
頭が沸騰する。
ここのホテルは中庭があった気がする。
頭が冷えるかは分からないけど、部屋に居るよりは外で風に当たった方がいいと思い、財布だけ持って部屋を後にした。
中庭に到着し、誰も居ないベンチに座る。
...何に頭を抱えているかというと、はい、ご存知の通りです。
祐希さんの、存在。
私がここに居るのは、間違いなく祐希さんの言葉があってからこそだ。本当に祐希さんには感謝している。彼の言葉に、本当にいつも救われてきた。
私にとって、とても尊敬出来る人で。
そして、私を救ってくれた命の恩人のような存在で。
でも、そんな祐希さんが。
祐希さんの存在が、気付けば、私の中で大きくなっている、そんなきがした。
祐希さんは、日本を支える大エースだ。
それだけで無い、世界でも活躍されている、一流選手だ。
代表のシーズンが終われば、祐希さんはイタリアに戻るのだ。
だから、気付かないようにしていた。
気付いた時、あまりにも、自分が惨めになるのが、分かっていたから。
でも、あんな優しそうに表情をされたら。
まるで、私のことを"特別"だと、思ってくれているような、そんな、表情をされたら。(自意識過剰すぎだが)
気付いたらしまいそうで、怖かった。
「あれ、関田？どしたの、1人で」
突然、後ろから声が聞こえてビックリして振り向く。
お風呂上がりなのか、少し髪が濡れた、小川くんだった。
『...びっくりした』
「え、ごめんごめん。んで、何でそんなたそがれてんの？」
『たそがれてなんか、』
あー、もう！いいや、言っちゃえ！楽になれ私！
もう、頭が確実に沸騰しそうだったので、小川くんに全部ブチまけた。
今思ってることを全部伝えたら、小川くんはポカーンと、していた。
でも、小川くんはそんな私を笑うわけでも無く。
「俺は、別に気付いていいと思うけど。だって、関田の想いが1番大事っしょ」
ストン、と、その言葉が、入って、きて。
『...いい、のかな』
「うん。それに、祐希さんも嬉しいと思うけど」
その言葉は理解出来なかったけど。
私はしっかり、その想いに、気付いてしまった。
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こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 全然です！宮浦選手めちゃめちゃ可愛かったです！笑ありがとうございます！本当に連載お疲れ様でした！ (10月23日 22時) (
レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - こめおさん» こめおさんありがとうございます！！番外編を書きましたがご希望通りになかなか進めれず申し訳ございません.... (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - けるさん» けるさんありがとうございます！！何とか毎日更新から無事に完結することが出来ました！！もし次回作思いつけば頑張ります！！！！ (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 完結おめでとうございます！番外編楽しみにしています！！！ (10月21日 14時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
ける(プロフ) - 毎日 更新されたかな？と楽しみに待ってました！完結おめでとうございます！楽しく読ませていただきました！また楽しみにしてますね！ (10月21日 12時) (レス) @page49 id: 1fd309d1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だっちゃん。 | 作成日時：2023年10月9日 21時
