群青色に煌る。

Chapter：３４ ページ35

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月日はあっという間に経過した。



第5回目の合宿も秒で終わって、何ならイラン合宿も本日で最終日だ。ついに、明日から同じくイランにて、アジア選手権が開催される。

OQTに向けて、本当に大事な大会になる。


私はあれから、いかに正確に通訳する事が出来るのか、とにかく勉強しまくった。何より、やはり重要なのはバレーの知識なので、とにかく他国のデータを見まくって、アナリストの行武さんにもどうやればスピーディーにデータ解析出来るのかを教えてもらって、選手に少しでもデータを渡せるように勉強した。

パソコンを日頃から持っているわけではないので、あくまで、その試合の数値のデータではなく、他国の選手の基本的なデータを、だ。

持ち前の暗記力をいかして、アジアのチームはもうほとんど誰がどんなタイプでどんな戦い方をしてくるか、しっかり頭に入っている。

あくまでOQTがメインなので、アジア以外にもしっかり各国のことをこれからしっかり頭に詰めていかないといけない。


後は坂本さんにマネ業も教えてもらった。基本的にズボラすぎて、マネ業はほんと学生の頃から向かないんだけど....

スーパーマネージャー坂本さんに指導してもらったからか、何とか基本的なところは出来るようになった。


ほんと、こんな私に色々なことを嫌な顔ひとつせず教えてくれる皆さん...感謝すぎるのです。



本日は最後の調整として主に軽めのミニゲームなどが中心だった。ミニゲーム中は主に選手が主体となるので、通訳の方はあまり必要はない。

なので、坂本さんとドリンクを用意したり、ボールを磨いたり、少しでも環境整備に努めた。


その傍ら、ミニゲームの様子をしっかり見学。


皆さんは本当に日に日に調子が上がっているし、更にレベルアップしていて本当に素晴らしい。


...藍くんもなんか失恋確定みたいな発言しててどうなのかなって心配してたけど...でも寧ろ何か更にバージョンアップしたような感じ。気持ちの切り替えがしっかりしてるところはさすが、なのか。

お姉さん何も出来なくて本当にごめんだけど...結局藍くんが誰を好きなのか分かんなかったのは悔しかったけど。




それにしても、だ。

それにしても、特に祐希さんが、凄い。


やはりキャプテンとしての思いも強いのか、特に祐希さんの更なる向上心がヒシヒシと伝わってきて。



普段はあどけない柔らかい表情が多いのだけど、コートに入ると、一気に表情が変わる。



鋭い視線に、変わる。


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