Chapter：２９ ページ30
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VNL第3週の地、フィリピンに来て数日。
1試合目の中国とも、またもや激戦のフルセットの末、日本のチーム一丸が輝き勝利をおさめた。その後、オランダにも3-1で勝利し。
ファイナルラウンドまで後もう少し、そんな時だった。
その後に続く、イタリア戦とポーランド戦。
正に世界トップクラスであるイタリアとポーランドの壁に、日本は乗り越えることが、出来なかった。
特にイタリアは、祐希さんや藍くん達と一緒のチームメイトも居るため、やはり2人のプレースタイルはしっかり読まれていて、高い壁にシャットダウンされる事も多く。通常なら決まるはずの打ち分けられたスパイク達も、簡単に止められ、ミドル陣のスピーディーなクイックも、気付けば高い壁にブロックされていた。
監督の声を、皆さんに届ける事が役目なのに。
もっと、私に何か出来る事はないのか、何も出来ないのか、ただ、私も悔しくて悔しくて、仕方なかった。
でも、日本は全く、下を向いてはいなかった。
負けがあるからこそ勝ちに繋がることが出来る。
誰しもが、次のファイナルラウンドを見越していた。
「...関田さん、せっかく沢山声を掛けてくれたのに、この連戦、勝てなくて本当にごめんね」
『そんな...でも、常に前を向いて戦い続ける皆さん、本当にかっこよかったです。私こそ、何も出来なくて、すみません...』
ファイナルラウンドはポーランドであり、現在は飛行機を乗り継ぐ形で移動中。
たまたま、チケットが祐希さんの隣で、あの合宿の時のバス以来、久しぶりに祐希さんの隣に座った。
「そんな事ないよ。関田さんの声のおかげで、みんな励まされてたし、前を向く事が出来てた。関田さんがチームを救ってくれてるよ」
『そんなそんな....ちゃんと、もっと何か出来たらなって、思うんですけど....』
何か、もっと他に力になれる事は、ないんだろうか。
気付けば、本職なんかより、もっともっと、今のこの仕事に力が入るようになった。選手の皆さんを見ていたら、世界で戦う皆さんを見ていたら、気付けば私は、"このチームで世界に勝ちたい"、そんは恐れ多い思いが強くなった。
「あのね、」
...っ！
祐希さんの温かい掌が、私の頭を、撫でた。
「俺、関田さんに凄く、救われているよ。関田さんのおかげで、戦えてるよ。俺にとって、関田さんは本当に、ヒーローだよ」
どこか優しい瞳の祐希さんが、柔らかく微笑んだ。
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こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 全然です！宮浦選手めちゃめちゃ可愛かったです！笑ありがとうございます！本当に連載お疲れ様でした！ (10月23日 22時) (
レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - こめおさん» こめおさんありがとうございます！！番外編を書きましたがご希望通りになかなか進めれず申し訳ございません.... (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - けるさん» けるさんありがとうございます！！何とか毎日更新から無事に完結することが出来ました！！もし次回作思いつけば頑張ります！！！！ (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 完結おめでとうございます！番外編楽しみにしています！！！ (10月21日 14時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
ける(プロフ) - 毎日 更新されたかな？と楽しみに待ってました！完結おめでとうございます！楽しく読ませていただきました！また楽しみにしてますね！ (10月21日 12時) (レス) @page49 id: 1fd309d1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だっちゃん。 | 作成日時：2023年10月9日 21時
