Chapter:25 ページ26
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合宿も無事に終わり、明日からVNLが始まる。
これから名古屋市内のホテルにバスで向かうのだが、関田さんと一緒に座ってみたくて、思い切って誘ってみた。この合宿期間、バスは藍や西田、関さん、小川や智さんと一緒に座ってて、色々話をしてるみたいで、なんか、いいなって、思ったりして。
べ、別に深い意味があるとかでは、なくて...
ただ、俺も。
彼女としっかり、話してみたくて。
俺が急に誘うから、彼女も物凄くびっくりしていた。...そりゃ、そうだよな。自分でもびっくりしてる。
『す、すみません...石川さん大きいのに、隣占領しちゃったら、窮屈ですよね』
「そんな事ないよ。関田さん小さいから全然大丈夫」
『小さいっ?!私165cmです!小さくないです!!』
「え、ちっちゃいよ。ミニマムサイズ」
『い、石川さんが....石川さんが鬼だ....』
「あはは、冗談。本当に大丈夫だよ、お気遣いありがとう」
関田さんがこのチームに合流した頃よりは、本当に随分と自然に会話が出来るようになったと思う。
それだけ、彼女はチームに慣れてくれたのだと思うし、チームも彼女を必要としているのだと思う。
彼女は本当に、凄かった。
想像以上に、彼女の存在は大きかった。
「関田さん、本当にこのチームに来てくれてありがとう。...合宿中はなかなかお礼も言えずに、ごめんね。みんなみたいに、直ぐに話し掛けれたら良かったんだけど、やっぱりキャプテンとして示しはつけなきゃだし....」
『そんなそんな、石川さんにそう言って頂けるだけで、本当に光栄です。石川さんのチーム、私も本当に大好きです』
「大好きかー、それは照れるなー。...それに、その、お兄さんとしっかり話せた、の、かな。2人ともめちゃくちゃ仲良くなってるよね」
『はい!兄ともちゃんと話せました!石川さんが私の背中を押してくれたおかげで、この場に立てて、兄ともしっかり話せて、そして皆さん出会えた。この上ない、幸せです』
関田さんは、本当に幸せそうに笑っていた。
関田さんの笑顔は、何だか、不思議だ。
何でか、ずっと見ていたいし、ずっと笑顔で居てもらいたい。本当に、そう思う。
これが何なのかは、まだまだ気付く事はないと思うけど。
「...あの、良かったら、名前で、呼んで欲しい、なんて言ったら、困りますか」
『っ?!...や、えっと、大丈夫、です。えっと、祐希、さん』
きっとまだまだ、気付かない、想い。
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こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 全然です!宮浦選手めちゃめちゃ可愛かったです!笑ありがとうございます!本当に連載お疲れ様でした! (10月23日 22時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - こめおさん» こめおさんありがとうございます!!番外編を書きましたがご希望通りになかなか進めれず申し訳ございません.... (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - けるさん» けるさんありがとうございます!!何とか毎日更新から無事に完結することが出来ました!!もし次回作思いつけば頑張ります!!!! (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 完結おめでとうございます!番外編楽しみにしています!!! (10月21日 14時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
ける(プロフ) - 毎日 更新されたかな?と楽しみに待ってました!完結おめでとうございます!楽しく読ませていただきました!また楽しみにしてますね! (10月21日 12時) (レス) @page49 id: 1fd309d1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だっちゃん。 | 作成日時:2023年10月9日 21時