Chapter:16 ページ17
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その日の夜、Aからラインが届いた。
"まさ、今日はありがとう。皆さんにご挨拶出来なくてごめん。.....私、頑張ってみるよ。力になれるかは分からないけど。まさや、まさが大切にしてるこのチームと、一緒に戦わせて頂けたらと、思います"
あれから祐希がAと話してくれたみたいで、Aはどこか顔を赤くしながら、『まさ!また連絡する!』なんて、なんか凄い勢いで、帰って行った。
...もしかして祐希の天然タラシが炸裂したんじゃなかろうか、なんて、さすがに俺の妹だし心配だし、軽く祐希を睨むと、祐希は祐希で、なんか、嬉しそうだった。
......、
でも、きっと祐希は、俺には言えない言葉を、掛けてくれたんだろう。
多分俺だけじゃ、あいつには響かなかったと思う。
俺なんかより、もっと沢山のものを背負っている祐希だからこそ、あいつの心を、動かせたんだと思う。
何はともあれ、Aは俺達のチームを見て、決めてくれた。
....一緒に、戦えるんだ。
そう思うと、何だか、凄く目頭が熱くなって。
「...ちゃんと、話さないと、な」
ーーー
ーー
翌日、合宿開始1時間前、私は昨日訪れたトレセンに再び来所した。
石川さんからの言葉が、本当に、嬉しくて。...べ、別にそれが決め手とかではないけど。ただ、私もいい大人だ。きっと、どこかでしっかり折り合いを付けないといけなかったし、今がその、タイミングだったのだろう。
...まさにも、しっかり話をしないといけない。
しっかり、伝えないといけない。
とりあえず先ずは、コーチである伊藤さん率いるコーチ陣、そして、現在の日本を支えるフィリップ・ブラン監督、そして、キャプテンである石川さんが同席のもと、今後について話をすることとなり、本日再度来所させて頂いた。
...合宿開始1時間前、そう、現在時刻は朝の8時だ。
貴重なお時間を頂いており、そして、初っ端からこんな日本チームを支える皆さんを前に、だいぶ緊張していて、既に腹痛を若干抱えている。
...私がこんな所に居て、本当に申し訳ないとしか思えない。
「改めまして、関田さん。本日はお越し頂きありがとうございます。そして昨日も、私達の練習風景を見て頂き、ありがとうございます。...お兄さんの関田くんを通して、声を掛けさせて頂きました。何より...、この場所に来てくれて、本当に、本当にありがとう」
伊藤さんは、優しく、笑ってくれた。
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こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 全然です!宮浦選手めちゃめちゃ可愛かったです!笑ありがとうございます!本当に連載お疲れ様でした! (10月23日 22時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - こめおさん» こめおさんありがとうございます!!番外編を書きましたがご希望通りになかなか進めれず申し訳ございません.... (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - けるさん» けるさんありがとうございます!!何とか毎日更新から無事に完結することが出来ました!!もし次回作思いつけば頑張ります!!!! (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 完結おめでとうございます!番外編楽しみにしています!!! (10月21日 14時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
ける(プロフ) - 毎日 更新されたかな?と楽しみに待ってました!完結おめでとうございます!楽しく読ませていただきました!また楽しみにしてますね! (10月21日 12時) (レス) @page49 id: 1fd309d1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だっちゃん。 | 作成日時:2023年10月9日 21時