Chapter：１１ ページ12
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まさの背中を追い掛けて、アリーナの2階に向かう。
どうやら、2階から自由に練習を見てもいいらしい。今回の合宿は非公開って聞いてるし、チームの皆さんにもご挨拶していないのに、こんな誰？って感じの全く無関係な人が急に見に来るなんて、なんて...なんて失礼極まりないんだろう。
勇気を出して来てみたのはいいけど、なんか、申し訳なくなってきた。
まさは、あの頃と変わらず、低い声で冷静に、でもどこか緊張した顔で、私を迎え入れてくれた。
"ごめんな"
まさは、弱々しく笑っていた。
その笑顔にさせてしまっている犯人は、私なのに。いつかは腹を割って、まさに話さなきゃならないのに。どうしても今は、その言葉が出なくて。
本当は、此処に来るつもりは、無かった。
無理だった、その場所にまた立つ事も、もう、"バレー"と関わる事も。
でも、ふと、まさの事を思い出すと。
きっと私は、今"チャンス"を与えられている気がして。
まさとしっかり向き合う、また、バレーと向き合う、私自身が、また前をしっかり向けるように。
そんな、これから世界と戦う選手達の前で、そんな、私のエゴを押し付けるなんて、本当に申し訳なさで、いっぱいだけど。
でもきっと、神様はそろそろ頑張れって、言ってくれているような気がして。
だから、気付けば準備をして、新幹線に乗って、此処まで、来ていた。
このトレセンも、あの頃よく、試合で来た事があった。だから別に、道を調べなくても、自然と思い出して、来る事が出来た。
「...とりあえず、此処で自由に見てて。監督やみんなには許可得てるから。帰りたくなったら、帰って大丈夫だし、本当に自由にして、構わないから」
また、どこか弱々しく笑う、まさ。
「でも、見れそうなら、ちゃんと見てて。俺、お前にしっかり俺達のチームを、見て欲しい。強いんだ、このチーム。本当に」
その言葉は、どこか、力が入っていて。
まさはそう言って、また1階に降りて行った。
久々に感じる、この雰囲気。
2階の1番上にゆっくり座る。何人かの選手達が、私に気付いていたけど、ザワザワすることも無く、後10分後に始まる練習に備えていた。
...この日のためにちゃっかり、選手達の名前や情報を調べて来たなんて、恥ずかしくてまさに言えなかった。
だって、本当に。
本当に、久しぶりに感じた、この空気。
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こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 全然です！宮浦選手めちゃめちゃ可愛かったです！笑ありがとうございます！本当に連載お疲れ様でした！ (10月23日 22時) (
レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - こめおさん» こめおさんありがとうございます！！番外編を書きましたがご希望通りになかなか進めれず申し訳ございません.... (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - けるさん» けるさんありがとうございます！！何とか毎日更新から無事に完結することが出来ました！！もし次回作思いつけば頑張ります！！！！ (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 完結おめでとうございます！番外編楽しみにしています！！！ (10月21日 14時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
ける(プロフ) - 毎日 更新されたかな？と楽しみに待ってました！完結おめでとうございます！楽しく読ませていただきました！また楽しみにしてますね！ (10月21日 12時) (レス) @page49 id: 1fd309d1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だっちゃん。 | 作成日時：2023年10月9日 21時
