【進撃の巨人】未来永劫1───偶然と必然─── (ページ5)

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よくある日常の

ごく当たり前の穏やかな朝だ

昨日と同じように壁に座って街を眺めている

違うことと言えば

昨日は隣で話していたエルヴィンが

門の近くで馬に乗っていることくらいだ

今から外壁調査が始まる

そしてエルヴィンとの“賭け”も始まる

今日

この街の壁が巨人によって壊されたら私の勝ち

調査兵団が帰ってくるまで

1人で巨人どもの相手をしなくてはならない

何もなく平和な1日であれば私の負け

数ヶ月間に及ぶ重労働が待っている

つまり

この賭けは私が勝っても負けても

大変な目に合うだけなのだ

それでもこの賭けを行うように仕向けたのには

ちゃんとした理由がある

一体、誰が、何のために

この50mもある壁を壊すのか？

これを知るためだ

まぁ、今日この壁が壊されるというのは私の勘だから

確実ではないけどね

サリー「さぁーて、とりあえずお昼までゆっくりするか!!」

怪訝な顔して私を見てくる駐屯兵たちはほっといて

壁の上で寝転がる

こうしてた方が

リヴァイとハンジにバレなさそうだから

どうやら開門したようだ

何匹もの馬の足音が聞こえる

今回の外壁調査で

一体、何人の兵士が死に

何人の兵士が怪我をするのだろうか？

私たちはとっくの昔に心臓をささげたはずだ

それでも

大切な人たちが生きて戻ってくることを願うのは

間違っているのだろうか？