【進撃の巨人】未来永劫1───偶然と必然─── (ページ2)

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エルヴィン「それは無茶だな」

そう言いながらも目元は笑っている

いつもそうだ

私の無茶な要望に

エルヴィンはいつも笑みを浮かべている

それは壁内でも壁外でも変わらない

サリー「そんなに無茶かな？」

エルヴィン「あぁ、サリーが抜けることで5人ほど死ぬ兵が増えるだろう」

サリー「それは困るね、損害が大きい」

エルヴィン「そして負傷者が10人は増えるだろうな」

どうやら私が抜けると犠牲者が増えるらしい

それは困った

エルヴィン「サリーが不参加を望むのはなぜだ？犠牲者が増えるのは分かっていただろう」

サリー「ねぇ、未来永劫って言葉を知ってる？」

エルヴィン「“未来永久にわたること”、それくらいは知ってるが」

サリー「そう、私はこの世に未来永劫なんてバカみたいに幸せなことはないと思っている」

エルヴィン「サリー、何が言いたい？」

サリー「………100年壁が壊されなかったからといって今日壊されない保証なんかないよね」

私は壁内の人々を見て話していたが

エルヴィンが目を見開いて息を飲んだのが

しっかりと伝わってきた

エルヴィン「まさか……、明日にこの壁が壊されるとでも言うのか？」

サリー「可能性は十分にあるよ。だって誰もこの壁が何で出来ているのかも、壁の外の巨人の正体も知らないのだから……」