私のはじめては全部、キミ。

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しばらく歩けば、なんとなく見たことある景色





夜、テントを建てていた、
広場のようなところについた私たち





標が立ち止まったと思ったら、
目の前にはまたお姉さんがいた







峰子「約束通り、持ってきたわ」






お姉さんの後ろに男の人が2人


その人達は箱を持ち、その中にリングが入っていた








標「僕の取り巻きに受け取る権利がある、でしたね」



峰子「そうよ。5人全員に2つずつ」









・「標様！ありがとうございますっ！」


・「感謝します！標様！」









標「全部で10個なら、こっちの彼らにも。
新たに加わる5人にもひとつずつ。

みんな、ひとつずつ。」









・「標様、？」


・「どういうことですか？」









標「説明なんて必要ある？」







ガヤガヤしていたけど、
標が冷たくにらめば、静かに黙る標の後ろの人達







標は、箱からひとつ取って、
そのまま私の手をひきながら進む









標「はい」





標が出した、私と繋いでない方の手の中には、
もちろんリングが。









「そんな、受け取れないよ、」








標「なんで？」








なんでって、







「さっきも私、
ゲームやってないのにもらっちゃったし…」









「それに、もうこれで4つ集まったよ？」








標が今持ってるのは、2つ
私が持ってるのは1つ


そして、標の手の中に握られているのが、1つ








全部で、4つ





これで、標は王になれる









標「……A？」






「ん？」








標の切なそうな目


な、なに？









標「Aは、俺に王になってほしいの？」








「え？」








標「自分が王にならなくてもいいの？」









自分が王……か、









「私は、、、さっき言ったように
別に王になりたくてここに来たわけじゃないし。

でも、もし誰かが王になるなら、
……ついていきたいのは標、」









ゼロさんについていったとしても、
きっと周りは争いごとがない、平和なドリームキングダムになると思うけれど





でも私は、標に王になってほしい









標「そっ、か」








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