私のはじめては全部、キミ。

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峰子「安心して？数さえ当てれば鉄球が落ちてくることはないから」






安心して？って、、





峰子「制限時間は30分。
終了時にサークルにいなかったものは失格。

そして、王を目指すあなた達にとって目の前の全員が敵同士。
他人に相談したり、答えを共有しても失格よ。」






黒いスーツを着てサングラスをかけた人達が、
次々にドアを開けていく







お姉さんの隣の人が棒を渡すと、




峰子「では、幸運を祈ります。3、2、1。」



お姉さんは銅鑼を鳴らした








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どこにいけばいいの、





確率は6分の1

それを外したら、命はない




むしろ、自ら失格を選ぶという手もある









でもそれは私にはできない





……簡単に言えば、帰る家がないからだ。









私は幼い頃からお母さんとの二人暮しで、
お父さんはいなかった。


だから、お母さんは唯一の家族だった







のに、、、、、






昨日、

いつも通り家に帰っていたら、お母さんが…






「え、、おかあ、さん？」







自分で自分の命を捨てていた







「ねぇ！！お母さん！！！目覚ましてよ！ねぇ！」








その姿は、切なく、儚く、、



「おかあっ、さ、ん、っ！！！」



もちろん、私は見てられなかった。









隣には丁寧に置き手紙だったあった。



“こんなお母さんでごめんね
Aは、絶対幸せになるんだよ”








お母さんの、いつものきれいな字

それはもっと私を苦しめた。






こんなお母さんって何、




お母さんは、お母さんだよ？
私のお母さんは、お母さんしかいない、、、









でも、そんなことを考えていても
何故か私は冷静で、

とりあえず、お金を探した。







中学3年生の私は、
もちろん働くことなんてできないから







でも、1円もなかった。







理由なんてわからない

お母さんのお財布、通帳、家の中、全部見た。






……でもなかった。







全部全部、引き出されて、抜かれて、無くなっていた。





となると、私はこのまま一人で生きていけない





だけど、お母さんも実は捨て子で、
身内が誰もいなくて、
私が引き取られる場所がないのは分かっていた。






途方に暮れて、外を歩いていた時に、、、




峰子「ねぇ、そこのお嬢さん？」




お姉さんに声をかけられたのだ




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