私のはじめては全部、キミ。

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峰子「そろそろいいかしら？」





理性が保ていないな私たちに、
お姉さんの声が響いた。




峰子「では、これより最初のゲームを開始します。」





お姉さんが右手を挙げる

すると、私の左側にあった赤い6枚の幕が落ちた。





電気がつくと、檻のようなものが見えた


そこにはサイコロの目のようなものが書かれている




これは、なんだろう？





峰子「本線が行われるドリームキングダムへはこのゲームをクリアした者のみ入場が許される。

今から私のすることをよーく見ていて？」





お姉さんが持っているのは、サイコロ？


それをみんなに見せるようにすると、





峰子「このサイコロを器に入れると、」





カランカランと音を立てながら器の中へ入って、
やがてサイコロは1を指しながら止まった






峰子「サイコロの目の映像があなた達の見ているモニターに流れるという仕組み」



峰子「こんなふうに」


サイコロを入れると、1を示した。





峰子「こんなふうに」

またサイコロを入れると、再び1を示す







峰子「ここで問題です。」




さっきと同じようにサイコロを器に入れると、
お姉さんは蓋を占めてしまった。




峰子「今、サイコロの目はいくつでしょう」




サイコロの目を当てるゲームってこと？




・『いや、分かるわけねーだろ』



さすがにこのゲームの内容に
ガヤガヤしはじめる周りの人たち。



だって予知能力とかない限り当てるだなんて無理でしょ、






峰子「蓋を被せたから、私にもわからないわ。
このサイの目を直感と観察力で当ててちょうだい」





さくら「おい、ねーちゃん！
この俺に丁半パッチ挑むとはいい度胸だ！
俺を誰だと思ってんだこの野郎！！！」






峰子「いたってシンプルなゲームよ？
あるでしょ？
1から6までのさいの目の下にサークルが。


このサークルに各々(おのおの)の判断で入ってもらうわ。
出た目が当たればドリームキングダム入場が許される。」





峰子「でも、外れた場合は、」




バチッと、檻の上の方の電気がつく


そこには丸い何かがあった





支配人の手下のような人が、
そこそこ大きな招き猫を檻の真ん中へ置く



檻のドアが締められると、
なにかがものすごい勢いで落ちてきた






バリーーンッ


ガラスが割れる音がする
一瞬にして、粉々になってしまった招き猫





「う、そ、」




峰子「本物の鉄でできた玉が落ちてくる。
ひとよんで、鉄球サークル」



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