第百十五話 ページ18
『す、少しずつコツを掴んできました……!』
河上「それは良かった。お主の指さばきは綺麗でござるからな。上達も早かろう」
『教えてくださりありがとうございました。一人じゃ心細かったので良かったです』
河上「拙者もいい暇つぶしになったでござる」
この楽しい時間の裏では、ある事件が起ころうとしていた。そんな事、今の私は知る由もなかった
高杉「酔狂な話じゃねぇか。大砲ぶっ放してドンパチする時代にこんな刀つくるたァ」
鉄矢「そいつで幕府を転覆するなどと大法螺ふく貴殿も充分、酔狂と思うがな!!」
高杉「法螺を実現してみせる法螺吹きが英傑と呼ばれるのさ。俺はできねぇ法螺はふかねェ」
鉄矢「貴殿らが何を企み、何を成そうとしているかなど興味ない!刀匠はただ斬れる刀をつくるのみ!私に言える事はただ一つ、紅桜に斬れぬものはない!」
銀時「で?俺はさしずめ、その兄ちゃんにダシにつかわれちまったわけだ。妖刀を捜せってのも要はその妖刀に俺の血を吸わせるため、それか俺に恨みをもつ似蔵に頼まれたのか。いや、その両方か」
呆れながら言う銀時に鉄子はシュンとしてしまう
銀時「それで今更、兄ちゃんを何とかしてくれって………お前のツラの皮は、ジャンプスクエア?」
鉄子「スマン、返す言葉もない。だが、事が露見すれば兄者はただではすまないと………」
銀時「大層兄思いの妹だね。兄貴が人殺しに加担してるってのに見て見ぬフリか?」
お妙「銀さん!」
鉄子「…………死んだ父がよく言ってた」
刀なんぞ、しょせん人斬り包丁だ。どんなに精魂こめて打とうが使う相手は選べん
鉄子「私たちの身体にしみついてる言葉だ。父を越えようとして機械の研究までしだした。妙な連中と付き合いだしたのはその頃だ。けれど私は止めなかった」
鉄子は目に涙を浮かべる
鉄子「わかってんだ。人斬り包丁だって、ただの人殺しの道具だって………なのに、悔しくて仕方ない」
そう言うとその涙はこぼれてしまった
鉄子「兄者が必死につくった刀があんな事につかわれるのは悔しくて仕方ない………でも、私一人じゃ止められない所まで来てしまった。私は一体どうすれば………」
銀時「どうすればいいか分からんのは俺の方だよ。こっちはケガするわ、ツレがやられるわで頭ん中グチャグチャなんだよ。こんな慰謝料もいらねぇから、さっさと帰ってくれや。面倒ごとはもう御免だ」
ラッキーキャラクター
坂田銀時
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スカイ(プロフ) - コメントありがとうございます!いい作品が作れるように頑張ります(^∀^)ゞ (2021年5月29日 15時) (レス) id: e7477f0e8b (このIDを非表示/違反報告)
白百合(プロフ) - アニメ的には2期の序盤って感じでしたよね?それなら私的には「芙蓉編」、タマさん登場回をリクエストさせて頂きます!!よかったらよろしくお願いします!!!これからも応援してます!! (2021年5月29日 13時) (レス) id: e2ef563d81 (このIDを非表示/違反報告)
龍 - 面白い展開になってきましたね!続きが楽しみです!河上万斉との絡みお願いしたいです! (2021年4月6日 7時) (レス) id: 532a2a29eb (このIDを非表示/違反報告)
ぐれむりん。(プロフ) - 神威カッコ良すぎやしやせん…?続き待ってます… (2021年4月6日 0時) (レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スカイ | 作成日時:2021年4月3日 23時