第六話 ページ7
社長「三分たったぞ。さぁ殺れ」
『はい、かしこまりましたご主人様』
そう言って私は銃を銀時様に向ける
『(絶対に当てないから安心してください)』
引き金を引こうとしたその時、
社長「ちゃんと頭を狙えよ。お前は俺を裏切らないよな?まさか、死んだフリをさせてこの場を乗り切ろうとか思ってないよな?」
思っていたことを言われ、言葉が詰まってしまった
社長「さぁ早く撃て。いつまでも待たせるなよ」
ど、どうしよう…このままじゃ本当に銀時様を撃たないといけない。嫌だ、殺したくない!
その瞬間、私の頭の中に色んな記憶が流れてきた
ご主人様の優しさには裏があり、仕事が出来なければ地下に閉じ込めると脅され、ろくに休みもくれない。自分を父親だと言っていたのに、父親らしいことを何一つしてくれない
『本当に、これでいいのかな(小声)』
その瞬間、銀時様が私の背中を優しく押して
銀時「自分の人生は自分で切り開けA」
そう耳元で囁いた。私はその言葉で覚悟を決め、深呼吸して社長の方を向く
社長「何をしている!早くあの男を殺せ!」
『……貴方が私を拾ってくれたおかげで今の私がいます。そして、この世界に生きていく意味をくれました。けれど貴方のやり方はおかしいと思います。今まで我慢してきましたけれど、もう限界なんです。お願いします。どうか私を解放してください』
社長「はっはっは!限界?俺が何か無理をさせているか?お前はもう俺のもんなんだよ!今更解放しろだとか言っても無駄!無駄!」
やっぱり私にはこの人に従えていかなければならないのだろうか?そう思うと何だか涙が溢れ出てきた
銀時「……け…ねぇ」
社長「あ?なんだって?」
銀時「ふざけんじゃねぇぇぇぇ!!!」
そう叫ぶと銀時様は社長を思いっきりぶん殴った
銀時「こいつはな…Aはなァ……俺らと同じ人間だァ!それなのにてめぇはモノのように扱いやがって。ふざけんのも顔だけにしろっつってんだよ!」
社長「お、俺の顔を……よくも!!」
銀時「てめぇは父親失格だァ!」
『ぎ、銀時様!!どうして?どうしてそんなに私の肩を持ってくれるんですか?まだ会ったばかりだと言うのに……どうして』
銀時「会ったばかりとか関係ねぇ。最初、会った時に気づいたんだよ。お前の目が助けを求めてた」
『っ………!?』
ラッキー☆キャラ
坂田銀時
262人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えりまんぎゃろ - すごくおもろいです!!更新楽しみにしてます! (2021年1月20日 0時) (レス) id: 8f639943b8 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - すごく面白いです!更新楽しみにしてます (2021年1月15日 6時) (レス) id: ab0043eae3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スカイ | 作成日時:2020年12月24日 18時