【銀魂】メイド拾いました (ページ41)

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出会い篇第四十話ページ41

『買い物も済んだし帰るとしますか』

帰り道の途中。路地裏から数人の声が聞こえてきた

男１「ぶつかっといて何のお詫びもないんかい！！」

男２「さっきから黙り込んで舐めてんのか！？」

男３「あんま調子に乗ってると痛い目見るぞ！」

男４「一発やっちゃいます？殺っちゃいます？」

？「…………………」

見る限りだと４対１か。見るに堪えない光景だ。私は関係ないけれど見て見ぬふりは出来ない

『貴方たち！こんな所で何をしてるの？』

男１「誰だテメェ？関係ない奴は引っ込んでろ！」

男２「女一人で何が出来るんだ？」

『女だからって舐めないでくれる？』

男３「お？よく見たら可愛いメイドさんじゃねぇか」

男４「コイツをやったらこの女で遊ぶとしますかね」

竹笠を被っている人は黙ったままで、その場を動こうともしない。よく分からない人だ

なら、私がこの人たちに天誅を下してやる

『これでも体術を教わってきましたからね。やるからには死ぬ覚悟でお願いしますよ』

男４「いいぜ！コイツより先にアンタをあの世に行かせてやるわ！」

数分後……

『ふっ、言うまでもないわね。もう少し楽しめると思ったんだけどな。あ？』

男１「に、逃げろォォォ！」

男２「もう許してくださァァァい！！」

男３「女だからって舐めてやしたァ！」

男４「すみませんでしたァァァ！！」

四人ともしっぽ巻いて逃げていった

『あの、大丈夫でしたか？』

？「……………」

声をかけても返事がない。喋らないなら仕方ないと思い、帰ろうとすると

？「オイ、テメェは何もんだ？」

刀を向けられ、振り向こうにも振り向けない。仕方なくそのまま喋る

『私は通りすがりのメイドですよ』

？「ふーん………」

『そんなに警戒しないでくださいよ。貴方には何もしませんから』

？「俺のことは知らねェのか」

『いや、顔が見えないから分かりませんよ！』

高杉「ククッ、気に入ったぜ」

『え？何を気に入ったんですか？』

高杉「テメェ以外に誰がいるってんだよ。俺ァ、高杉だ。苗字だけでも覚えとけ」

『では、私も名乗らないとですね』

高杉「いや言わなくていい。また会う時にでも教えてくれや。それじゃ、俺はここで失礼するぜ」

『また会えるとは限らないのでは？』

高杉「大丈夫さ。テメェとはすぐに会える気がするからよォ」

そう言うと、顔を見ることもないまま暗闇に消えていった