死んでたまるか同盟 (ページ8)

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保健室では先生2人と私が暮らしている。
あそこは怪我したらすぐ治療できるように確保しておくためにずっと先生にいてもらっているのだ。
私は女だからという理由でベッドのある保健室に回された。
もともと保健室は広くはないから、3人で丁度いい。

一周して工具箱が戻ってきた。

「工具箱は保健室に置いておくので、何か必要になったら取りに来てください。では次の人どうぞ」

「はい、じゃあ俺」

「どうぞ、羽風さん」

小さく手を挙げた羽風さんを指す。

「外にはNOFAがうじゃうじゃいるから、昇降口とかに鍵かけて中に入れなくしたわけじゃん？中にいたのをどうにか外に追い出してさ。一回一掃したはずなのにどうして校舎内にいるんだろうね」

「これは新しい議題ですね。元々数人・・・数匹？しかいなかったから外にだすのは割と楽でしたが、何度も出現が確認されてます。どこからあいつらは湧いてくるのでしょう・・・」

アドニス君や三毛縞さん、千秋さんなどガタイが良い人達に頼んで追い出したは良いものの、何故か校内で見かけるのだ。
工具箱を取りに行った一階の階段下の倉庫でNOFAにエンカウントしたのも謎である。

国も救援物資はくれるのに救助はしないという、信用ならない機関だ。逃げるには学院の受付門、もしくは学院を囲っている壁を飛び越えるしかない。

校舎の外に出るのが最低条件だが、でたら即見つかってバッドエンドだ。一匹や二匹なら私たちでも十分太刀打ちできる。しかしざっと数えて百匹を超えるNOFAには到底敵わない。

今はその脱出の糸口を見つけるために探索を進めている。