満月と嘘

昨日。 ページ3

さくらんぼです！

しゆの小説、やっぱすげーなー。

では、続きをどうぞ！

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sakuranbo.side

朝、学校につくと、しゆと仁が喋ってた。

何してんだ？

てか、仁、目の下のクマやばすぎ。

「おはよ。」

「お、おっはー！」

「どしたの、目の下のクマ。」

「いや、ちょっとね…。」

あれ？

トギマギしてる？

何があったんだろ。

「ってかさくらんぼ、昨日あれっきりで寝た？」

「ゴメンゴメン、お母さんに怒られてさー。」

「ねむ…、ごめん、お前らクラスちげーけど、先生に俺保健室行くって、伝えてくんね？」

「え？２組の？」

「うん…。」

今日の仁は、心なしか具合悪そうだな。

いつもは、「ヘーイ」とか「ホーイ」とか言ってんのに。

ゆっくり、ゆっくり、保健室へと歩いていく仁の背中を見て、肩を貸してあげりゃ良かったかな、と後悔した。

「どしたんだろ、あいつ。」

いつも男子に冷たいしゆが珍しく心配する。

良くないことが起こりそう…。


siyu.side

今日の仁は


元気がなかった。

私に話してるときも、おぼつかなかったし。

まあ、あいつはいっつもこうだから気にしなかったけど。

…さっきの話、

さくらんぼに教えた方がいいかな…。

思わずさくらんぼをじっと見つめる。

いつもの丸くてコロコロしてる目。

少し分厚く朝だからかちょっと血色の悪い唇。

その時、

その目が私に向いて、

ショートカットの髪がらんっ、と揺れた。

うわ、あぶな。

今こいつがかわいいとか思ってしまった。

「どうしたの、私になんかついとりますかー？」

ブ、その顔で言われたらイメージ崩れる。

「ううん、何でもない。髪の毛が今日もサラサラだなー、ってね！」

「え、何、急に！キモい！」

失礼なっ！

もうしばらくこの事は黙っておこう。

今のさくらんぼには少しきついかもだから。


zin.side

やべ、マジで気分悪…。

やっぱり不眠は不健康。

この小説読んでるやつは夜ちゃんと寝ろよー？

あの事しゆに話したけど、

やっぱり黙っといた方が良かった。

あいつの事だから、

さくらんぼには言いそうだな。

その瞬間、

意識がとんだ。

バタッ……

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うおーー！！

仁、大丈夫かーー！

よし、

しゆちゃん、

いい展開にしてくれよ！！

仁の失踪。→←明日。

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