満月と嘘

幻覚。 ページ16

sakuranbo.side

朝が来た。

お腹空いた…。

昨日のあれ以来、なんも食べてないしな。

やはり空腹にはかてましぇん。

ここから出られれば、食べれるのにな。

ってか、仁のいびきうるさっ！！

ぐごーがーぐごーがーうるせぇ！

しゆは、あっちの隅っこでなんかしてるし。

なに？すみっこぐ●し？

「はぁ…っ」

思わず大きなため息をつく。

そしてそのまま深い眠りへと墜ちていった…。


siyu.side

嘘…。

嘘、うそ、ウソ。

…それは残酷で人を騙すもの。

演技力があればばれることはない。

とても、

…残酷なもの。

そんなことを必死に考える私も、

実は病んでたりして。

空腹なんか感じない。

ただただ、考えるだけ。

史上最悪の、嘘を。

「う…あ、ぁぁあ、う」

考える内に、

頭がいたくなってきた。

なに？

目を瞑る。

それでやり過ごす。

いや、

これ、寝そう…っ。


zin.side

目覚めたら、

其処は、

…俺の部屋。

何で！！？？

あれは、…夢？

だったのかも。

「姉ちゃん、ご飯は？」

「あるよ！自分で探せ！」

「ね、お兄ちゃん、寝癖ヤバイよ」

「うるせぇわ」

うん、

いつもの家庭。いつもの家族。

きっと、あれは、夢なんだ。

長い長い、夢だったんだ。


sakuranbo.side

…あ？

ここ、

「ぐがごーす…ぐごっ！」

うわ、

目の前に、バァちゃんの背中。

その奥で、いびきをめっさかくお母さん。

って家！？

マジ？

ほっぺたを引っ張る。

…痛い。

夢じゃない！

夢じゃない夢じゃない夢じゃない！

「っは、んん…さくらんぼ？今日は早いね…」

お母さんが目を擦りながら起きあがる。

いつの間にかカーテンが開いてる。

バァちゃんが、開けてくれたんだ。

「あっ！あれ見ないと！」

バァちゃんが飛び起きる。

教育テレビのハマっている番組を見ようとテレビをポチっとな。

「今日の天気は、晴れでしょう！」

うわ！

いきなり有名なアナウンサーの声。

音量、上げすぎでしょ…。


siyu.side

ガチャ…

「しゆ、行ってくるね」

…ん？

……バタン！

お、かあさ、ん？

ガバッ！と、飛び起きる。

何だ、今の？

回りを見ると、

え？

私の家だ…。

ええ！？

か、か、帰ってきたの！！？？

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ドも、さくらんぼてす…。

ごめんなさい、今、とある事情で、更新が遅れています。

とりあえず、続きはしゆに何とかしてもらいます！

それでは！(^-^)/

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