満月と嘘

運命。 ページ14

sakuranbo.side

仁が、
しゆと話始める。

なんだか私には入ってはいけない世界なようで、
はっ…と、息を吐き出しその場を立ち去る。
何時から仁はあんな病んでたんだろ？

人生がどうやらかあやらって、あんなお馬鹿仁くんには有り得ない発言。
あーあ、こりゃ太陽が逆方向に昇ってもおかしくねぇな、
あのメールのお陰で、うちらは、精神をどんん痛めてしまうんだ。

しゆだって、
あのしゆが、
お礼とか、ありえん。

真面目に携帯返すとか、
もっとありえん。

何があったんだ、

何が起こったんだ、

これから私たちの運命は急速に加速する＿＿。



siyu.side

はぁ…。
なんか、仁が、
かわいそうに思えてきた。

何でかな、
あんなに真面目に人生に向き合うなんて、
私まで真面目になっちゃいそうじゃん。

やっぱり、ネタにすんのやめた。

後で、さくらんぼに、

仁の本日のパンツの色『赤』

とだけ送ってやろう。



zin.side

何で…？
しゆの身に、何が起こっった！！

まあ、気にしてもそんな意味ないだろうな。
俺なんか、
あの二人に頼ってばかり。
一人でなにも出来ないんだ。

せめて、
１つだけ。
１つだけは、何かさせてほしいんだ。



sakuranbo.side

あっという間に ５時。

なんかさ、センチメンタルになって、
え？

なんか、

心の底からふつふつと沸き上がってくるようなこの感情…っ！

私、死んじゃおうかな。
なんて、
でもさ、先に自分の意思で終わった方がいいと思うから、

だから、
あの二人には申し訳ないけど、
先に、
終わっちゃった方がいい…っ、

近くにあったガラスの破片。

喉元に向けて、

「あぁあああああああっ！！」

突き刺し…。

「なにやってん…」

「のよっ！|
「だよっ！｣

しゆと、
仁の、
声が、重なって、

でも、
その瞬間と、
喉元でグサッ！て音がするのが同時で…。

バタンッ！

意識はある。
掠れた、前が見えるようで見えないようで、
どくどくどくと、
心臓が苦しい。

やはり、
感情のコントロールが効かない、

何で………っ？


zin.side

って、

あれ？？
あれれれれれれれ？？
さくらんぼ、なにしてんの？？

手になんか持ってる。
それを、喉に当ててる。

いや？
“当てようと”、してる？

その手に持っているものがキラリと光る。
ガラスだとわかるまで数秒かかった。

「なにしてんだよっ！！」

飛びかかろうとしたら、

その手から紅いものが溢れ出した…。

＿＿＿＿＿

続きよろしくです！！ヽ(・∀・)ノ

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