煽り愛 ページ1
『蛍ー!久しぶり!』
『ナヒーダ、これってどうすれば…』
『……誰かこの飲んだくれ拾ってよ……ねえ保護者…』
Aは、いろんな人に仲良く当たる。
人当たりのいい笑顔で、天真爛漫なお茶目な性格で…
なのに、何故なのだろう…放浪者だけには冷たいのだ。
例えば、ナヒーダと放浪者がAにおはようと挨拶したとしよう。
ナヒーダには
『おはよう!ナヒーダ!』
と眩しいくらいの笑顔で言うのだが…
放浪者となると…
『…私が素直に、おはようって返すと思ったの?あは、バカだね君は…』
と静かに煽るのだ。
そして放浪者も煽り返し、
煽り合いが始まってしまうのだ…。
そんな状況に巻き込まれたナヒーダは、困ったような笑みを浮かべた…
所謂苦笑いだ。
目の前で繰り広げられているのは煽り合い、
いや…煽り愛とでも言うべきだろうか。
『(…なんで強くあたっちゃうんだ私…!)』
「(なんで強くあたっちゃうんだよ僕は…!)」
『「(好きなのに!!)」』
「あらあら……また始まっちゃったわね…はぁ」
お互いに好きと早く言えばいいのに…
そんなナヒーダのため息は、2人の煽り合う声に揉み消されていったのであった…
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わわわわわ(プロフ) - うわぁてぇてぇ!!最初のお互いの心情がもうてえてえ (1月7日 21時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アホでバカなヲタク | 作成日時:2024年1月7日 20時