8 ページ11
「何何？お前何したの？」
すると、その場にいた全員が興味津々に俺の方を見てくる。
「...わざと夜遅くに家帰ったし、無言で家入って
何話しかけられても無視った...あと、ご飯も食べなかったなぁ」
「「「「「は？」」」」
「って、お前すぐ謝れ!!」
「お前何やってんの？」
「あんな母さん傷つけたらダメだろ!」
「ってか、何であんなことした？」
「だって・・・お前らが・・・」
「「「「俺らが・・・？」」」」
「自分の家の母さん嫌いとか言ってるし、
仲良くなんて絶対出来ねぇとか言ってるし、
母さん好きになれねぇとか言ってるから、
俺は間違ってるんだ・・・とか思って」
「お前さー、俺の母さんどんなのか分かってる？
お前の母さんなら仲良く全然出来るし」
「何、そんなこと気にしてたの。」
「お前あほだろ。そんなことでお前のお母さん悲しませるなよ。」
「世話やけるやつ。」
「...引かないの？俺、結構母さんにベッタリだし、ママって呼んでるし。」
「いいんじゃね？雄也らしいし。」
「そうそ。あんな母さんじゃマザコンにもなるわなー。」
「お前んとこの弟もべったりじゃん。」
「気にしすぎだろ？」
「そっか。ありがと。」
とにっと俺が笑うと
「早く謝れよ。」
「そうそ。」
と友人もにっと笑みを返してくれた。
((気付かせてくれたのは大切な友人だった))
((ママは・・・侑李は・・・弟たちは・・・パパは・・・))
((許してくれるだろうか))
((こんなちっぽけなことで悩む俺はバカだった))
((素直になっとけばよかったのに))
((これからは・・・精一杯甘えて親孝行します))
end.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴桜 | 作成日時：2019年4月29日 14時
