やさしいきいろのはな【wrwrd】【軍パロ】【無能】 (ページ9)

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os視点

｢私なんて忘れて、ごめんね。ありがとう。｣

この言葉を最後に、彼女の体は形を無くして大量の花に変わっていった。
そこから自分たちが彼女にやった事に対しての後悔がじわじわと出てきていた。

特にショッピくんやチーノ、エミさんはこれでもかと泣いていた。
更にトントンも、だ。
なんでも、彼女に酷いことを言ってしまい謝っていないと。

その後
彼女の集めた証拠を手に、敵国に宣戦布告。
見事勝利を収めた。
が、全然嬉しくもなかった。

『また勝てたね！やった！』

毎度の如く自分の事のように喜んでいた彼女はもう、何処にもいなかった。

彼女は昔から、とても優しかった。
どんなに暴力を振るわれていても、悪口を言われても彼女は許していた。なんなら、自分の悪い所だと受け止めて善処しようとまでしていた。

彼女のお墓は、軍の共有墓地にある。
遺体はもちろんだが、花になってしまったのでない。
その代わりに、お墓の周りは黄色の花で咲き乱れていた。

os｢なぁ、トントンに酷いこと言われたって言ってたけど、あの時悲しかったんやろ。コネシマやシャオロンたちに殴られた時も辛かったんやろ……分かるで、何年いると思ってんねん。｣

彼女のお墓の前でポロポロと話す。

os｢それ、Aの口から聞きたかった。だけど、思ったこと口に出すの下手くそだもんな…もっと、早く気付いてあげれなくて、ごめん。｣

彼女は何も言わない。
周りの花だけが左右に風で揺れるだけだった。