Attention ページ6
「そりゃあ災難だったな」フレッドが言い、ぐいっと酒を煽った。
「あぁ。全くもって酷い男だ」ジョージがうんうんと相槌を打った。
結局あの日は残業になってしまったため、二人と飲みに行くのは、後日になってしまっていた。
屈辱的だった最後の部分を除いて、残業を言い渡された過程について、二人に話したところだった。
「そうよ。だから私、今日、いつもの倍速で仕事を終わらせて、帰るときにあいつに言ってやったわ」
「なんて？」二人が声を合わせて言った。
「フレッドとジョージと、誰かさんのせいで行けなかった飲みに行ってきます、って」
「ウウー！そんなの最高じゃないか！」
ジョージがそう言うと、カラカラと三人で笑った。
これを言ったときのあいつの顔は…………なんだかよくわからない顔をしていた。
私の知らない、怒りだけに染められたわけではない、複雑な表情の顔。
そのときのやつの顔が思い浮かんだせいか、心のどこかで、ほらね、フレッドとジョージは安全じゃない、とあいつの言葉に返している自分がいた。
□■□■□■□■
今日は休日で、デパートや何やらを、色々ぶらぶらと見回っていた。
アパレルショップにふらりと寄ったり、職業病か、玩具屋さんに寄ったりと、とにかくまあ、割かし自由な休日を送っていた。
日が傾いてきた頃、大分満喫したし、もう帰ろうかな、と検討していたとき、それは起きた。
「…………げっ」
「…………」
曲がり角を曲がった先にいたそいつ────スネイプ。
休日にも関わらず、会社のときと同じく真っ黒なローブを着ているスネイプ。
嘘でしょう、休日にまで出くわすなんて。
そんな思いからか、無意識の内に顔を顰めていた。
私は、一刻も早くあいつの前から消えたい思いから、一瞥もくれずにスネイプの隣を素通りしようとしていた。…………のに。
「………おい」
「……………………はい？」
素通りしようとした矢先に、掴まれた右腕。
私は、ああ、もうっ、と叫びたい思いを抑えて嫌々返事をした。
「このあと、空いているな」
「……………………………はい？いや、え？」
突然告げられた言葉に困惑している私を余所に、あいつは「行くぞ」と一言言うと、私の腕を引いてずんずん歩き出した。
………いや、意味わかんないんですけど!?
「ちょっと……スネイプ！」
私は何度か口を開いたが、あいつは聞き入れることも、答えることもなく、ただ、どこかへ向かって進むだけだった。
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ニー(プロフ) - 更新頑張ってください (2020年8月17日 7時) (
レス) id: 37a4633e60 (このIDを非表示/違反報告)
めーこ - いきなり、すいません!続きが気になります!!身勝手だとわかっているのですが、とても気になります。宜しくお願いします。 (2020年7月16日 20時) (レス) id: 37a4633e60 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - スネイプが上司とか、最高のシチュエーションじゃないですか！鼻血もんですね！続きを楽しみにしております！変態なので、もっと！お願いします！w (2019年8月23日 20時) (レス) id: e5a60e486d (このIDを非表示/違反報告)
暇愛*(プロフ) - リリ･コトンヌ･コリンさん» ありがとうございます！一体どうなるんでしょうね？((稚拙な作品ですが、よろしくお願いします！ (2019年8月10日 16時) (レス) id: 173ca6d821 (このIDを非表示/違反報告)
リリ･コトンヌ･コリン - 毎度,毎度,楽しみにしてます！スネイプ教授と主人公の展開にドキドキしてます！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 118f4f2f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇愛* | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月20日 8時
