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*
「一体どうしろって言うんだ!!」
シリウスは、ダン!!と力任せに机にグラスを叩きつけた。
リーマスは、なんと返していいかわからず、「ハハ……」と渇いた笑みを溢した。
「なんで……なんで私が想いを告げたら、嫌われる上に、他の男と仲良くなってるんだ!?しかも！スニベルスと!!」
シリウスはイライラを発散するように、グラスを一気に飲み干した。
もう、シリウスのウィスキーの瓶は二本目に入っており、明らかにいつもよりペースが早い。
だが、いくら飲んでも気分は酔えないんだろうな、と思った。
自棄酒ってのはすごいな、と思った。
さて、どうしてシリウスが自棄酒なんてことをしているのかと言うと、シリウス曰く、今朝、シリウスが出勤してきたときに色々いざこざがあり、そこで分かったのは、Aはシリウスを嫌い、逆に今まで嫌っていたスネイプに懐いたらしい。
さすがにそれは、同情せざるを得なかった。
シリウスが、課に出勤してきたときの顔は、それはそれは酷かった。
顔面蒼白で、呆然とした、絶望に打ちひしがれた顔をしていた。
長年一緒にいたが、シリウスのそんな顔は見たことがない。
この前勝ち気な笑みを浮かべていたのが、嘘のようだ。
ハリーやロンもぎょっとしていた。
なにがあったんですか、と色んな人が、度々自分に聞いてきた。
誰一人と言えど、答えてはいないが。
一体、シリウスは、どうなってしまうんだろう。
それだけじゃない。
Aと私たち────グリフィンドール課との関係は？
彼女だけが、いつもバチバチと利益を競り合っているグリフィンドール課とスリザリン課の社員同士の関係を繋いでいる、と言っても過言ではない。
加えて、Aとスネイプの関係は……？
……もしかして、スネイプはAのことを────……
「ちくしょう……どうして、Aは……ああ……」
シリウスが苦々しく呟いて、前髪を掻き上げた。
このとき、リーマスには、シリウスが壊れていく様が目に見えてわかった。
「……君はきっと、間違えたんだろうな」
「………」
「Aとの距離感を」
「………」
シリウスは黙り込んでいる。
「Aは、繊細だった。君も、私も、わかっていたはず」
「………」
「その上で私は君の背中を押し、君はAに想いを告げた」
「……てくれ……」
「……すまなかった。私が君を、止めなければならなかったのに」
「やめてくれ……君は悪くない……」
シリウスがさらに顔を歪めた。
二人とも、もう、どうしたらいいのかわからなかった。
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ニー(プロフ) - 更新頑張ってください (2020年8月17日 7時) (
レス) id: 37a4633e60 (このIDを非表示/違反報告)
めーこ - いきなり、すいません!続きが気になります!!身勝手だとわかっているのですが、とても気になります。宜しくお願いします。 (2020年7月16日 20時) (レス) id: 37a4633e60 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - スネイプが上司とか、最高のシチュエーションじゃないですか！鼻血もんですね！続きを楽しみにしております！変態なので、もっと！お願いします！w (2019年8月23日 20時) (レス) id: e5a60e486d (このIDを非表示/違反報告)
暇愛*(プロフ) - リリ･コトンヌ･コリンさん» ありがとうございます！一体どうなるんでしょうね？((稚拙な作品ですが、よろしくお願いします！ (2019年8月10日 16時) (レス) id: 173ca6d821 (このIDを非表示/違反報告)
リリ･コトンヌ･コリン - 毎度,毎度,楽しみにしてます！スネイプ教授と主人公の展開にドキドキしてます！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 118f4f2f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇愛* | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月20日 8時
