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帰宅して、シャワーを浴びると、ボフン！とベットに沈む。
……スネイプと、友だち。
……友だちになったから、これからはセブルス？
酔いはすっかり覚めていて、なんだか無償に泣きたくなって、あはっ、と自嘲の笑みと共に、涙を溢した。
緩みきった涙腺は役割を果たさず、ぼろぼろと液体を流していく。
私に今日、なにが起こったっけ？
ええーと、まず、シリウスに告白されて？
裏切られたみたいに思って泣いて？
ス……セブルスと飲みに誘われて？そこで私泣いちゃって？
それであいつに泣きながら友だちになってって縋って？
あいつはそれを受け入れて……？
ハハッ、なにやってんだろ、私。
告白されて泣くなんて、中学生か。いや、それ以下？
あー、笑える。自分が意味不明過ぎて笑える。
「有り得ないー」とかなんとか言いながら、ベッドの上をゴロゴロする。
動くたびに、ギシギシと鳴るスプリング音が、なぜかひどく癇に障った。
もう私の心はぼろぼろのスッカスカ。
ああ、恋愛経験ないと、こういうとき困るのね。
一生貞操を守り抜こう。私は私だけのもの！
……とか、偉そうに思ってた今までの私、殴ってやりたい。
スカスカになった心をどうにかしたくて、電話を掛ける。さっき友だちになったばかりのあいつに。
……今、とんでもなく嫌なもの見た。
「……なんだ」
あら、もう「こちらスネイプ」とは出ないんだ。
「今日はお世話になりました」半ばやけくそに言う。
ベッドに寝っ転がって電話するのを一瞬躊躇って、まあいいや、寝転ぶ。
「ああ、介抱しなくても、ちゃんと家に着いたかね」
「煩いわね。根に持つ男はモテないわよ」
それで結構、と言うようにセブルスがふん、と鼻を鳴らした。
少しだけ、気持ちが楽になった。
「さっき、あんたに電話する前にさ、シリウスから不在着信あるの見ちゃったのよね」
「だからなんだ」
「憂鬱」
「結構」
「……薄情な男」
近くで聞こえるセブルスの声にホッとし、疲れと眠気が一気に来る。
「私が、明日仕事休んだら……どうする？」
「減給だな」
「う、わ。ひどい」
瞼が完全に落ちて、意識も目蕩んでくる。
けど、セブルスともう少し話していたい。
どうにか起きていようと、んんー……と唸る。あまり効果はない。
「……眠いなら寝たらどうだ」
「……や、話す……」
「………」
呆れたような、はあ……と大袈裟な溜息が聞こえたのが最後に、意識が堕ちた。
セブルスがぼそぼそと、なにかを言ったような気がした。
────「よい夢を、A」
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ニー(プロフ) - 更新頑張ってください (2020年8月17日 7時) (
レス) id: 37a4633e60 (このIDを非表示/違反報告)
めーこ - いきなり、すいません!続きが気になります!!身勝手だとわかっているのですが、とても気になります。宜しくお願いします。 (2020年7月16日 20時) (レス) id: 37a4633e60 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - スネイプが上司とか、最高のシチュエーションじゃないですか！鼻血もんですね！続きを楽しみにしております！変態なので、もっと！お願いします！w (2019年8月23日 20時) (レス) id: e5a60e486d (このIDを非表示/違反報告)
暇愛*(プロフ) - リリ･コトンヌ･コリンさん» ありがとうございます！一体どうなるんでしょうね？((稚拙な作品ですが、よろしくお願いします！ (2019年8月10日 16時) (レス) id: 173ca6d821 (このIDを非表示/違反報告)
リリ･コトンヌ･コリン - 毎度,毎度,楽しみにしてます！スネイプ教授と主人公の展開にドキドキしてます！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 118f4f2f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇愛* | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月20日 8時
