私のものって？ ページ43
Aside
ある日の休み時間、
無一郎さんと私が話してる時に
同じクラスの女の子が来た。
｢ねぇ朝比奈さん。
今日の放課後って空いてる？｣
…あ、この子無一郎さんの事が
好きって有名な人だ。
アタックしているのも
見たことがある。
…これはもしや
｢ちょっと話したいことがあって。
いいよね？｣
…確実に何か言われる。
本当に付き合ってるの、とか。
やだなぁ…でも引き下がらないだろうし
｢うん、大丈夫だよ。
教室で待ってる。｣
そう言ったらニヤニヤして
そのまま席に座りにいった。
｢………｣
｢無一郎どうしたの？
なんかムスッとしてるけど。｣
｢いや…何かあったら呼んで｣
｢分かった…？｣
何かあったらってなんだろう。
そう思っていたらチャイムが
なったので席に座った。
・
・
放課後。
あの子との約束の時間。
…何言われるんだろう。嫌だな。
｢朝比奈さん｣
｢あっいた。話って｣
｢あんた、なんなの？
前に転校してきたばっかなのに。
なんで私の無一郎くんと
もう付き合ってんのよ。｣
…覚悟はしていたけど
結構心に突き刺さる。
ん？私の？
あれ？付き合ってるってことバレてる？
｢ごめん、なんで付き合ってるって
知ってるの？｣
確か無一郎さんが冗談って
誤魔化していたはずなんだけど。
｢はぁ！？
あれで誤魔化せてると思ってんの！？
休み時間が始まれば
すぐに無一郎くんは
あんたの席に行って話してたり
ベタベタくっついてたりするのに！？｣
…それは。
｢…そりゃ分かるか。
あと、私の無一郎くんって？｣
｢そのまんまの意味よ！
無一郎くんは私のものなのよ！
あんたなんかに渡さないから！｣
｢私のものでもないけど。
まず無一郎は誰のものでもないし…｣
そう言うともっと怒って
私の胸ぐらをつかみ
パチン、とビンタした。
痛い。なんで？
そう思っていたら、後ろに人影が見えた
｢はは、ブッサイクな顔！
このまま殴っとけば｣｢ねぇ｣
｢人の彼女殴っておいて
俺を自分のもの発言？
気持ち悪。｣
無一郎さんがいた。
私を引き寄せるように
後ろから抱きしめた。
｢むいち｣｢…A？｣
｢なんかあったら呼んでって
言ったよね？｣
え、今呼ぶべきタイミングだったの？
それならもっと早く呼べばよかった。
その子は顔を真っ赤にして
その場を去っていった。
｢ありがとう無一郎。｣
｢彼女守るのは当然でしょ。｣
…私の彼氏が無一郎さんで良かったと
思った。
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紡葉(プロフ) - すみれ。さん» 楽しみにしてますね！ (2021年8月11日 10時) (
レス) id: 4b1992f2c0 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ。(プロフ) - 紡葉さん、今回も見ていただきありがとうございます！頑張って更新していこうと思います。 (2021年8月10日 15時) (レス) id: 32ccc8a882 (このIDを非表示/違反報告)
紡葉(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品も楽しみにしてますねっ！ (2021年8月10日 14時) (レス) id: 4b1992f2c0 (このIDを非表示/違反報告)
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