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前世と川 ページ28

Aside


ある日の夜。
私はまたお母さんに呼び出された。
呼び出されたのは私が前世を
思い出して以来。


「お母さん、今回は何?」


「…Aはゆかりの前世が知りたい?」


…え?


「姉さんは前世を知らないって…」


「私は知ってるの。」


初めて知ってた。
…あれ、ということは


「…姉さんは、前世から私の
姉さんだったの?
家族だったの?」


「…うん。そうだよ。」


頭がついていかない。
私は前世の頃、朝比奈家の
長女で一人娘だったはずなのに。
姉さんの記憶はないのに。


「…姉さんの前世だっけ。
私は知りたいよ。教えて。」


私はお母さんを見つめた。
でも帰ってきた答えは、


「…それは、出来ないの。」


「なんでよ、お母さん。」


NOだった。
ここまで話しておいて
前世は言わないなんておかしいよ。


「…本当にAはゆかりの前世を
知りたいの?」


「知りたいから聞いてるんだよ。」


イラッときて少し口調が荒くなる。
知れるなら知りたい。
お母さんは少し時間を空けてから


「…分かった。
今日はもう寝て、また後で言うわ。」


「え、ちょっ」


最後まで言えずに
私は部屋を追い出された。
…前世を知ってるなんて言っておいて
聞き出したらはぐらかすなんて
ますます何があるのか気になる。
その日はイライラを抑えながら
無理やり寝た。








次の日の朝の食卓で、
お父さんが急にとんでもないことを
言い出した。


「来週の日曜、川行こうか!」


「え?お父さん今何月かわかってる?」


「9月!」


「正解。で、川?」


「うん!」


季節感がどうかしている。
流石の姉さんでも変だと思うと、
…思うと、思っていたのに。


「川!行くー!」


…言っちゃ悪いけど、馬鹿な2人だ。


「Aは!?」


「いや、まぁ…一人でいるのもなんだし
ついてくよ。」


「あ、Aの彼氏とか
連れてきたらどうだ?」


…え?なんで急


「分かった今日話しとくね!」


私に聞かれたはずなんだけれど
私よりも反応が早い。
まぁ姉さんが話しててくれるなら楽。
同じ部活だし。


「ごちそうさま。」


そう言って私は学校の準備を始めた。
…前世の話、どうなったんだろう。


_____
ゆかりは友達が増えるのも早いですが
減るのも早いです。
最初は10人くらいいるのに
すぐに2人くらいになります。
だからどれだけ振り回しても
姉だからという理由で仲良くしてくれる
Aちゃんに依存している部分が
あります。

川!!行こうぜ!→←まとめ※本編×


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
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紡葉(プロフ) - すみれ。さん» 楽しみにしてますね! (2021年8月11日 10時) (レス) id: 4b1992f2c0 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ。(プロフ) - 紡葉さん、今回も見ていただきありがとうございます!頑張って更新していこうと思います。 (2021年8月10日 15時) (レス) id: 32ccc8a882 (このIDを非表示/違反報告)
紡葉(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品も楽しみにしてますねっ! (2021年8月10日 14時) (レス) id: 4b1992f2c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すみれ。 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年8月10日 8時

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