一番隊隊長に頼み事はしてはいけない……説 ページ3
*
「あの、沖田隊長、あの二人、一体何があったんでしょう？」
勤務も終わり、蒸し暑い夏の夜。
こんな日には肝試しでもしよう、と隊士Aが言い出し、むさ苦しくも男がぞろぞろと大人数で、順番に怖い話をしている今、ザキが青ざめながら聞いてきた。
「んなこと、俺が知るわけねェだろ。他当たれ」
「とか言いつつ、何か知ってるんでしょう？教えてくださいよォ」
「気持ち悪ィな。宇宙の塵となって消えろ」
「ちょっと！そこまで言うことないでしょ!!」
あんぱんうるさいザキを無視して考える。
「あの二人」、というのはどう考えても土方とあのイカれた
前までは職務怠慢もいいところで、イチャコラし、このまま行けばくっつきそうだったのに、どういうわけか、ある日から余所余所しくなりやがった。
おかげでこっちは、土方とあの女がくっつくことに200円かけていたのに、負けてしまった。
まあ、負け分はきっちり(倍にして)回収したが。
浮ついた噂が一切ないこの屯所で、唯一あった色恋沙汰────しかも相手はあの堅物────ということで、隊士たちの中では賭けをしたりと、結構盛り上がっていたが、急に距離が開いたため、何があったんだ、と野郎がこぞってその内情を探ろうとしている。
世界中の誰を当たっても、第三者で思いあたる節があるのは、きっと俺だけだろう。
エジソンもドラ◯もんも織田信長も知らない。俺だけが知っている。
「おいザキ、アイツらの内情をこの俺がと・く・べ・つに探ってやる。その代わり、弾めよ」
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暇愛*(プロフ) - 花恋さん» コメントありがとうございます！その一言でかなりモチベーション上がりました！最後までお付き合いお願いします。 (2019年8月23日 20時) (
レス) id: 251e52ea6f (このIDを非表示/違反報告)
花恋 - 本当にこの話大好きです！更新楽しみに待ってます！ (2019年8月21日 12時) (レス) id: 5970e2ed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇愛* | 作者ホームページ：
作成日時：2019年8月14日 0時
