恋

島瀬歩人 ページ4

私は驚きを隠せず口をあんぐりと開けてしまってた
それぐらいすごかったんだ
ナンパの男は慌てて落ちたナイフを拾い仲間たちと逃げて行った
？「そこの女の子大丈夫？」
私は、はっと我に返り開けていた口を閉じてその男の子を見た
彩「あっ、あの、ありがとうございます」
？「別にいいよ」
すっごく優しい！
？「そんなことより気を付けなよ。君可愛いから」
へ？何言ってんのこの人？
彩「あの、私可愛くないですよ。お世辞うまいですね」
男の子はちょっと、きょとんとする
少しして、男の子は分かったというように頷いた
？「君もしかして鈍感？」
む！
あったばっかの人にそんなこと言われたくない！
そんなことを思っているとその男の子は
？「ほら今も、なによ！、みたいな顔してる。すぐ顔に出るね。可愛い！」
そんなことを笑顔で言われた
くっそー！悔しいけど、カッコいい！！
？「君さ強がってない？」
彩「へ？」
？「怖かったでしょ。いきなりナンパされて、連れていかれそうだったし。突然ナイフ向けられて殺されそうになるし。怖くて当たり前だよ。泣いていいよ？」
私は泣いてしまった
本当は怖くて怖くて
私が泣いてる間その男の子はずっと一緒にいてくれた
？「落ち着いた？」
彩「はい！本当にありがとうございました！」
そう言って満面の笑みで笑った
そしたらなぜかその男の子は赤くなった
彩「大丈夫ですか？」
？「大丈夫だよ///そんなことより学生服ってことは学校だろ？この時間だったらもうどこの学校でも10分ぐらい遅れてると思うけど・・・」
私は時計を見た
彩「・・・えーーーーーーーーーーーー！！！！！！」
？「クスクス」
？「どこの学校？」
彩「浜田です」
男の子はびっくりした顔になった
どうしたんだろ？
？「そういえば浜田の中学校の服ってそんな制服だったな」
？「名前聞いてもいい？」
彩「彩です。立花。あなたのお名前は？」
？「俺は島瀬歩人。」
歩「君、中三？」
彩「はいそうです」
歩「俺と同い年だ。歩人でいいよ」
へ？同い年？
同い年じゃなくてもっと年上な感じするけど…
彩「あの、あなた、ほんとに中三？」
歩「そうだよ」
歩「あとさ、スマホ持ってる？」
彩「はい。持っています」
歩「俺らさ、きっともう一回出会うからさライン交換しとこ」
私はその意味を分からずラインを交換した
歩「あとさ、時間大丈夫？」
歩「学校」

自転車→←殺される！？

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