第40話 強い人 ページ41
白龍様は、手にしていた薙刀に力を込め直し
私を庇うように、敵襲の前に立ちはだかった。
「白龍様、何をしてっ…!」
「俺じゃ貴女を守るのに、足らない男ですか?」
背を向けていた白龍様は、ゆっくりとこちらへ振り向かれ
儚く、不安そうな瞳で私を見ながら私に問かれた。
「…俺じゃダメですか?」
でも、私はその言葉に返事は返せず
限界を超えてしまった重い瞼によって視界を遮断されてしまった。
・
・
「…―、A。いい加減起きなさいよぉ。」
頬に何かを刺される感覚と、独特の声に軽くなった瞼をそっと持ち上げる。
と、頬を勢いよく引っ張られる。
「痛たたたたっ」
「全く、いつまで寝てるのかと思ったわよぉ。」
むすーっ、とした表情を浮かべる紅玉に
私は恐る恐る、敵襲はどうなったのかを尋ねた。
「紅玉、敵襲は…?」
「そんなの、私のヴィネアの力で簡単に蹴散らしちゃったわよぉ。」
誇らしげな表情を浮かべる紅玉は、まるで昔の“褒めて褒めて”と言っている青舜のようで
私はつい無意識のうちに
「そうね。紅玉は強いわ?」
と青舜を褒めるように、口走ってしまった。
203人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(=゚ω゚)ノ - ヤバイィィィ!!!ドキドキキュンキュンしちゃう! (2013年12月10日 17時) (レス) id: 35ca3092a8 (このIDを非表示/違反報告)
Koran(プロフ) - 白龍くん可愛過ぎ!!!!!!続き楽しみにしてます!!!!! (2013年1月25日 19時) (レス) id: bdd60be7de (このIDを非表示/違反報告)
杏伏(プロフ) - 白龍くんにドキドキです!!(*´ω`*) (2013年1月21日 17時) (レス) id: a74c33c744 (このIDを非表示/違反報告)
みっさーv(・ω・)v(プロフ) - 白龍可愛いよぉぉぉぉぉ//// (2013年1月20日 15時) (レス) id: b06a22da69 (このIDを非表示/違反報告)
*。遊愛。*(プロフ) - はくりゅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううあああああああああああ (2013年1月20日 15時) (レス) id: ba4eb1fe84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ