34 ページ4
side:mm
康二だよ。
俺の好きな人、康二なんだよ。
その一言は俺には言えなかった。
“めめも頑張ってな”
あんなに悲しげな表情で
めめ"も"なんて言われたら
流石の俺でも気がついてしまう。
康二、好きな人いたんだ…
確かに、ずっと一緒にいたのに、
康二のそういったような話は一度も聞いたことがない。
康二の好きな人か…
誰なんだろ…
あ、阿部くんとか…？
よく一緒にいるよな…
いや、でも、
こないだ放課後気品溢れる人と
歩いてたよな…
え、もしかしてあの人…？
ab「康二、おはよ！」
『あ、あべちゃん！
おはよう！』
俺にはまだ見せてくれないその可愛い笑顔を阿部くんには簡単に見せるんだ…
ab「…えっと、
目黒くんもおはよう」
「え、あ、おはよう…」
いや、さっきと同じ人物か？
康二に向けてた笑顔と全然違うんだけど…
ab「あ、そういえば康二
今日の予習したー？」
俺に挨拶をしてから
話し始める2人。
いや、クラスの話されると
わかんねぇ……
そんなこんなで
学校に着いた。
『あ！
せや、今日俺日直やったわ！
忘れとった！
あ、職員室行って、日誌取ってくるな！』
ab「はーい！」
職員室に向かって走っていった康二。
そんな康二を見送ったあと阿部くんが俺の方にやってきた。
ab「今日さ、時間ある？
部活終わった後とかでいいから…」
「あ、あるけど…」
ab「それじゃ、放課後、教室で待ってる。」
そう言って、自分の教室に向かっていった阿部くん。
何故か最後の阿部くんがこの間駅前で会った阿部くんに既視感を抱いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 749人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Leica | 作成日時：2021年8月24日 20時
