ものすごい疎外感 ページ4
「では、次回は蘭たんがホラーゲームをやる回ということで！」
「楽しみやなあ！」
「ヴェェエ…もういいじゃん、もういいじゃん…」
「じゃあ、また来週〜」
shu3の声を合図に、生放送が切られる。
終了した放送画面を見てから、ふぅーと溜息をつく。
「マジでやんの…ホラーゲーム…」
「そうや！ええ企画やろ〜」
すぎるが自信満々に言う。
「今俺達が話し合いながら作ってますからね〜」
「蘭たんの怖いツボ分かってるもんね」
「ただの嫌がらせじゃん…」
まじかよ…天を仰ぐとAと丁度目があった。
すると、Aは目を見開き、みるみると顔が明るくなる。そしてAは口を開いた。
「放送終わったの！？」
時すでに遅し。Aの高い声が部屋中に響いた。
その問いに答えることができず、おろおろとしていると、追い討ちをかけるように、Aが追撃してきた。
「蘭たんさーん？？聞こえてますか〜？？」
悪気の全く無い笑顔で笑うA。その笑顔が逆に憎い。
「あー、えーっと、蘭たん…部屋に誰か…」
hacchiには、はっきり聞こえたのだろう。困惑したようすで聞いてくる。
「え、え、さっきから何なん？」
「いや、なんか女の人が蘭たんさーん？って呼んでて…」
「ｵﾝﾅﾉﾋﾄ！？」
そんな3人に俺は苦笑いするしかなかった。
＊＊＊
「新居に幽霊かぁ〜」
仕方なく白状した俺は、ヘッドセットを外し、音をスピーカーから聞こえるようにして、スタンドマイクの電源を入れた。
「はじめまして、hacchiさん、shu3、すぎるさん！Aです。」
「はじめまして〜」
shu3とhacchiが、Aに返事をした。Aはキラキラと目を輝かせてパソコンを食い入るように見つめている。
「え！？なんて言ってるん？」
「はじめまして、Aです。って言ってますよ。」
だけどやっぱりすぎるには声が聞こえないらしい。
他の二人に翻訳？してもらって話している。
いつのまにか俺以外の四人で話が盛り上がっていて、ものすごい疎外感にさいなまれる。
何だよ、さっきまで蘭たん蘭たん言ってたくせに。声聞こえるやつなら誰でもいいんですかそうですか。
ていうかAが俺のパソコンの前を占拠してる所為で会話に混じれないし。まあ別にいいけど？唇を尖らせながら、キッチンの方へ行き、お茶を沸かす。
「蘭たーん？どうしたん？」
すぎるの馬鹿でかい声がスピーカーを通してキッチンまで聞こえてきた。
どうしたんじゃねーわ！
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らび。 - これからも応援させて頂きます！長文、コメント。失礼致しました。 (2020年3月13日 11時) (
レス) id: e83a98032d (このIDを非表示/違反報告)
らび。 - コメント失礼致します。初めて拝見させて頂いたのですが、題名で、ん？人間未満…？人外系…？と気になり、説明文であ、幽霊！？え！？すっごい気になる！？と一人で盛り上がってしまいました(笑)まだ半分程しか読めていませんが、作者様の書かれる文章が大好きです！→ (2020年3月13日 11時) (レス) id: e83a98032d (このIDを非表示/違反報告)
重酸(プロフ) - うさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです(^｡^)今は特に何も呟いていないのですが、フォロー大丈夫ですよ！！ (2019年8月19日 20時) (レス) id: 9ef9fc9699 (このIDを非表示/違反報告)
う - →分割すみません！ツイッターですが、捏造絵有りの公開垢からフォローしても大丈夫ですか…？差し支えありましたら新しく鍵垢作ります…！ (2019年8月18日 0時) (レス) id: 942c568cca (このIDを非表示/違反報告)
う - はじめまして、いつも拝読しています！夢主ちゃんとrntnのやりとりがかわいくて癒されます〜！ミステリー要素もあり今後の展開が楽しみです！→ (2019年8月18日 0時) (レス) id: 942c568cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重酸 | 作成日時：2018年7月9日 19時
