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千切れて落ちてハイおしまい ページ44

あれから、どれ程の時間が経過したんだろう。



「はっ……はぁっ……、う……」


私の体には幾つもの傷があり、けれどそのどれもが致命傷には至っていない。
最初は容赦なく襲いかかる激痛に耐えれず、ひたすらに謝罪の言葉を口にしていた。

その過程で、いっそのこと殺してと言ったのは何度目だったか。



……けどそんな事、彼等が許してくれる筈もなく、私は彼等によって痛めつけられていた。



エルキドゥ「…苦しそうだね。
でも、それはまだ優しい方だよ?
僕が止めなかったら、君は今ごろ息をすることだって叶わなかったのだから。」


ね?と言いながら微笑むその姿は、回りから見れば無垢で美しいと言われているのだろう。
けれど、今はただ、私を鎖で拘束した彼の笑顔が恐ろしい。


英雄王「アレは我の所有物であり、貴様はそれに我の許可無く触れたのだ。
これくらいの仕打ちは当然であろう。」


彼がひらりと手をかざすと、右足の太股に激痛が走る。
あまりの痛みにまた声を上げそうになると、再び放たれた武器が脇腹を掠める。


英雄王「誰が声を上げて良いと言った?」

「っぐ……ぁ、が……!!」


不機嫌に歪められた紅い瞳が、痛みにもがく私を冷たく射抜く。


神王「まぁ待て、黄金の。
いくら急所を外しているとは言え、やり過ぎていてはその娘も死ぬ。
黙らせるのであれば、その喉を潰してしまえば良かろう。」


彼のその言葉で一気に血の気が引いた私は、なりふり構っていられずに必死になって彼等に訴えた。


「まっ……待って、ください!お願いします…!
私のした行動は謝ります、謝りますから…!もう彼には一切手出ししません……近寄ったりしません!!
だからっ……だからもう助け__」




ドシャッ




「……………………え?」




その時の私は神経質になりすぎていて、咄嗟に物音に反応してしまった。
その音と同時に、何故か左肩の方が軽くなったような気がして。

その事実を認識した途端、そこから痛みが一気に伝わってきた。




「___!!!」

英雄王「我の言葉をもう忘れたか?
口を開く事を許した覚えは無いぞ、雑種。」




怒りに満ちた12の瞳は、視界に入れるのも不快だと言わんばかりに此方を見下ろしていた。

すいませんでした!!!→←糸は重みに耐えきれず



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こし餡の信者 - わんさん» 勿論ありますよ! (2020年4月21日 15時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
わん - これは参がある感じですか? (2020年4月21日 2時) (レス) id: 8dc334f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レインさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません!一気読みしていただけて嬉しいです^^ 中々更新が出来ずにいますが、完結はさせるのでお待ちいただければ幸いです! (2020年4月9日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 最近一気読みしたものです。コロナウイルスなどで大変だとは思いますが、更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月2日 22時) (レス) id: d7281daec0 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます!更新もボチボチ頑張らせていただきますね! (2019年12月4日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こし餡の信者 | 作者ホームページ:ないっす  
作成日時:2019年7月14日 0時

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