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あって無いようなものなので ページ38

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マーリン「これはまた随分と深傷を負ったね。」


医療関連の知識を持つサーヴァントを探して歩いていたオベロンは、マーリンを見るなりきょとんとした表情を浮かべた。


オベロン「おや?何故君が此処に?
彼に頼まれていた仕事というのは片付いたのかい?」

マーリン「グランドキャスターとは言え、多少は休憩しないと流石の私もパンクしてしまうからね!

それはさておき……君も無茶をするね。
一応私の姿を写しているわけだし、もう少し丁寧に扱ってほしいな。
そんな血に濡れた姿で歩いていたら、私まで可愛い女の子達に逃げられてしまう。」


あからさまに溜め息をつきながらも、マーリンは血塗れのオベロンの腕にそっと手をかざす。
仄かな光と甘い花の香りが辺りに広がったかと思うと、オベロンの腕はすっかり元通りになっていた。


オベロン「ありがとう、マーリン。」

マーリン「なぁに、これくらいならお安い御用だとも。」


マーリンのドヤ顔に関してはつっこまず、オベロンはふと何かを思い出したような仕草をした。


オベロン「……あぁ、そういえば僕、ちょっとやる事があったんだ。」

マーリン「おやつを貰いに?」

オベロン「それもあるけど。」


今回は少し、野暮用のようなものがあるんだ。

そう告げたオベロンはくるりと踵を返し、ゆったりとした足取りで歩き出す。
そんな彼を追うことはしなかったマーリンだが、代わりに一つの質問を投げ掛けた。


マーリン「君はまだ、彼等に希望を抱いているのかい?
彼等がどういう者達なのか、君は目の当たりにしただろうに。」


まるで理解が出来ないと呆れてるようなマーリンの言葉に、オベロンは顔だけ振り返り小さく微笑んだ。


オベロン「……風は気紛れだからね。」

優先したもの→←【閑話】オベロンのスキル、宝具とプロフィール



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こし餡の信者 - わんさん» 勿論ありますよ! (2020年4月21日 15時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
わん - これは参がある感じですか? (2020年4月21日 2時) (レス) id: 8dc334f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レインさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません!一気読みしていただけて嬉しいです^^ 中々更新が出来ずにいますが、完結はさせるのでお待ちいただければ幸いです! (2020年4月9日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 最近一気読みしたものです。コロナウイルスなどで大変だとは思いますが、更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月2日 22時) (レス) id: d7281daec0 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます!更新もボチボチ頑張らせていただきますね! (2019年12月4日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こし餡の信者 | 作者ホームページ:ないっす  
作成日時:2019年7月14日 0時

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