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ふとした目覚め ページ4











………懐かしい夢を、見た。









俺がマスターになりたての時から、ずっと俺達を見守ってくれていた彼。









ヘタレでチキンで、けれど誰よりもカルデアの為に、人里の為に必死に頑張っていた彼。









とても優しくて、生きるのが辛くなってしまった時は何も言わずにその暖かい手で俺の手を握ってくれた彼。









___人里を救うために、自分に全てを託して消えてしまった彼。









立香「…………喉、乾いたな…」


俺は静かに起き上がって、ゆっくりと冷えた床に足を下ろす。
少し肌寒かったけれど、食堂に行って何か飲み物を飲むだけだし、と思い薄着のままカルデアの廊下を歩く。
少しして食堂に辿り着くと、小さく灯りがついているのが見えた。

誰かいるのかな?
エミヤとかだったら怒られちゃうかなぁ。


立香「……」


いや、でも俺は飲み物が欲しいだけだし、それくらいなら彼も許してくれるだろう。

そう思って食堂に足を踏み入れ、キッチンへと向かった。
するとそこには案の定人影があって、けれどそこにいたのはエミヤではなく、別のサーヴァントだった。
俺が不思議に思うのと、そのサーヴァントが此方を振り返るのはほぼ同時だった。


オベロン「やぁマスター。
こんな時間にどうしたんだい?」

立香「……オベロン。」


一つに結われた白い髪を揺らしながら微笑んだオベロンは、柔らかい笑みを浮かべたまま俺を見つめる。
その緑の瞳はまるで俺の考えを全て見透かしているかのように感じて、俺はその視線から逃れるように目をそらすと、「喉が乾いたから、飲み物を取りに来ただけだよ」と答えた。

すると、オベロンはまた柔らかく微笑んでから「なら、少し待っていておくれ」と言って何やら棚をいじり始める。


オベロン「はい、どうぞ。」


そうして俺の目の前に差し出されたのは、暖かいココアの入ったマグカップだった。

暖かいココア→←危惧



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こし餡の信者 - わんさん» 勿論ありますよ! (2020年4月21日 15時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
わん - これは参がある感じですか? (2020年4月21日 2時) (レス) id: 8dc334f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レインさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません!一気読みしていただけて嬉しいです^^ 中々更新が出来ずにいますが、完結はさせるのでお待ちいただければ幸いです! (2020年4月9日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 最近一気読みしたものです。コロナウイルスなどで大変だとは思いますが、更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月2日 22時) (レス) id: d7281daec0 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます!更新もボチボチ頑張らせていただきますね! (2019年12月4日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こし餡の信者 | 作者ホームページ:ないっす  
作成日時:2019年7月14日 0時

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