風の魔術師、此処に降臨【弐】

風の独り言 ページ28

オベロン「……………」




＿＿＿あぁ、【来た】ね。






オベロン「…さて、じゃあ僕も行こうかな。」

フォウ君「フォ？フォウ、フォーウ。」

オベロン「ごめんね、キャスパリーグ。
僕にはマスターの護衛という重要な役割があるから、そろそろ動かないと。」


あんな手紙を寄越したくらいだし、いきなりマスターを拘束だとかは有り得ないから、正直あまり急がなくても良い気がするけど…。


オベロン「……うん、考えるよりもさっさと動いておこう。」


僕はゆっくりと目を閉じ、姿を変化させていく。
その様子を見ていたキャスパリーグは「フォウ」と一鳴きすると、トテトテと何処かに行ってしまった。


オベロン「マスターは……っと、いたいた。」


魔力を辿ってマスターの在処を突き止め、僕はのんびりとそこに向かって進んでいった。









さて、どんな人が来ているのかな。
来て早々に誰かの怒りに触れていなければ良いけど。

既に修羅場→←迫るものは、果たして

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す