伝言と確認 ページ25
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ロマニ「………それで、僕に伝えたい事って何なんだい?」
ナーサリーの言う通り、彼は管制室にいた。
険しい表情のダ・ヴィンチ女史と共にモニターを見つめていた彼を呼び、現在二人は廊下にある長椅子に腰掛けていた。
オベロン「そう身構えなくとも、そんなに大した事ではないよ。
単に賢王様からマスターを僕と君で護衛するように言い渡されたのを教えに来ただけだから。」
ロマニ「キャスターの方のギルガメッシュ王から?
いや、うん。立香君を守るのは全然構わないけど……具体的にはどうするつもりなんだい?」
オベロン「その辺は特に決めてないなぁ。
護衛を言い渡されているとは言え、きっと他のサーヴァント達も動くだろうからね。
取り敢えず僕は姿を変えてマスターの側にいる事にするよ。
お咎めが無い程度なら、君も自由に動いて良いと思うよ。」
ロマニ「そんな適当な……」
オベロン「ははは。」
眉を寄せてジトッとした顔をするロマニ。
オベロンはそれを受け流すように微笑んでいたが、不意に何かを思い出したような仕草をしてロマニを見た。
オベロン「ところで……一つ聞いておきたい事があったんだ。」
ロマニ「聞いておきたい事?」
オベロン「確証は………まぁ、殆ど無いようなものだけど。
それでもやっぱり引っ掛かるところがいくつかあってね。」
オベロンはそう言うと、真っ直ぐにロマニを見据えた。
オベロン「君、ソロモン王としての人格があるんじゃないかい?」
その言葉を聞いた瞬間、ロマニは小さく、本当に僅かに反応をした。
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こし餡の信者 - わんさん» 勿論ありますよ! (2020年4月21日 15時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
わん - これは参がある感じですか? (2020年4月21日 2時) (レス) id: 8dc334f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レインさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません!一気読みしていただけて嬉しいです^^ 中々更新が出来ずにいますが、完結はさせるのでお待ちいただければ幸いです! (2020年4月9日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 最近一気読みしたものです。コロナウイルスなどで大変だとは思いますが、更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月2日 22時) (レス) id: d7281daec0 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます!更新もボチボチ頑張らせていただきますね! (2019年12月4日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
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