召喚されしは ページ1
マーリン「ふー。
こういうのをやるのは初めてだから体がダルイなぁ。」
オベロン「ココア飲むかい?」
マーリン「貰うよ。」
オベロン「了解。」
微笑みを浮かべたまま会話を交わし、オベロンはトコトコと召喚室から出ていってしまう。
その直後に声を発したのは、彼らに召喚された一人のサーヴァントだった。
「……完全においてけぼり食らってるんだけど、説明してもらっても良いかな…?」
マーリン「ん?説明も何も、君はただ僕達に召喚された。ただそれだけだよ。」
「いやいやいや!そうじゃなくて!
どうして僕は此処にいるんだ!?」
マーリン「おっと、混乱するのは分かるけどもう少し静かにしてくれないかな?
マスターが起きてしまうからね。」
「うぐぐ……」
未だ混乱はしているものの、そのサーヴァントは声量を小さくしてもう一度疑問を口にした。
「………それで、何故僕は此処にいるんだ?
だって僕はあの時……」
マーリン「そうだね。
確かに君は、あの時消滅した。
けど、近々良からぬ事が起きてしまうかもしれないと言われてね。
相手が相手だから、戦力は多ければ多いほど有利になるだろう?
だから今回、オベロンと協力して君を召喚したと言うわけだよ。
__ソロモン王。
否……ロマニ・アーキマン。」
マーリンの言葉にソロモンことロマニが絶句していると、オベロンがお盆にマグカップを乗せて戻ってきた。
オベロン「はい、マーリン。」
マーリン「いや〜、ありがとう。」
オベロン「熱いから気を付けてね。」
再びのんびりとした独特な雰囲気が流れ出した瞬間、ロマニがマーリンに詰め寄った。
ロマニ「待てマーリン。
僕はまだちゃんとした答えを聞いてないぞ。
協力したって言ったけど、具体的には何をしたんだ?
霊基ごと消滅した僕を召喚するなんて、余程のチートじゃないと出来ない事の筈だろう?」
マーリン「だから、オベロンに頼んで君の魔力を集めてもらって、その後集めた魔力を元に君を喚んだんだよ。
あ、ちなみにそこにいる僕ソックリの姿をしているのがオベロンだぞぅ!」
真剣なロマニとは異なり、呑気にココアを飲んでいるマーリンは何て事の無いように答える。
軽い頭痛に襲われながらも、ロマニはオベロンへと視線を移す。
「穏やか」という言葉が似合いそうな彼は、ロマニの視線に気付くと微笑みで返した。
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こし餡の信者 - わんさん» 勿論ありますよ! (2020年4月21日 15時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
わん - これは参がある感じですか? (2020年4月21日 2時) (レス) id: 8dc334f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レインさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません!一気読みしていただけて嬉しいです^^ 中々更新が出来ずにいますが、完結はさせるのでお待ちいただければ幸いです! (2020年4月9日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 最近一気読みしたものです。コロナウイルスなどで大変だとは思いますが、更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月2日 22時) (レス) id: d7281daec0 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます!更新もボチボチ頑張らせていただきますね! (2019年12月4日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
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