裁きの鉄槌 ページ16
オベロンによって花弁の脅威から逃れ、騒ぎが収まった。
それから、いつもの私服に戻ったマシュが俺とオベロンを引っ張りながら何処かに向かって走り始めた。
立香「ま、マシュ!?どうしたの!?」
マシュ「いえ、少しこれの首謀者に御灸を据えに行こうかと。」
立香「へ?」
マシュ「先輩、先程の紙袋はマーリンさんから預かったと言ってましたよね?」
立香「う、うん。そうだけ…………あ。」
そう言われれば確かに、あれを渡したのはマーリンだ。
つまりマシュは、今回の出来事は全てマーリンが仕組んだと言いたいのだろう。
……確かに、あの人でなしならやりかねない。
そんな事を考えながら、マーリンの姿を探してカルデアを走る事数十分。
その魔術師は与えられた部屋にてのんびりと過ごしていた。
マーリン「おや、三人揃ってどうしたんだい?」
マーリンはニコニコと笑いながら此方を見る。
そんな彼に真っ先に突っ込んでいったのは、フォウ君だった。
フォウ君「フォーーーーーウ!!!
マーリンシスベシフォーーーーウ!!」
うわ、痛そう。
ドゴッ!!という鈍い音と共にフォウ君の蹴りが頬にクリーンヒットしたマーリンは、頬を押さえて思いきり立ち上がる。
マーリン「酷いじゃないかキャスパリーグ!!
育ての親に向かって蹴りを入れるなんて!」
マシュ「マーリンさん、少しお話があります。」
マーリン「うん?何だい?」
マシュ「貴方がオベロンさん宛だと言って先輩に預けた紙袋から、見たこともない敵が現れたのですが、何か心当たりは?」
マーリン「あぁ、ちゃんと発動したんだね。いやぁ良かった良かった。」
マシュ「……フォウさん!」
フォウ君「フォウ!!」
マーリン「う"っ!」
清々しい笑顔で答えたマーリンの頬に、再びフォウ君の強力なキックが御見舞いされる。
マーリン「痛いなぁ!折角オベロンの魔法を君達に見せてあげようと思って舞台を整えてあげたのに!」
立香「本音は?」
マーリン「久し振りにオベロンが風を操る姿を見たかったんだよねぇ。」
オベロン「あぁ、そうだったんだ。」
立香「………………」
……よし、アルトリア呼ぼう。
そしてこのロクデナシに裁きの鉄槌を下してもらおう。
数分後、アルトリア(セイバー)によってエクスカリバられたマーリンの叫び声がカルデア内に木霊した。
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こし餡の信者 - めろん(。・ω・。)ぱんさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!!そのコメントだけでご飯三杯いけます← 近々続編も出しますので、宜しければそちらも宜しくお願い致します! (2019年6月24日 6時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(。・ω・。)ぱん(プロフ) - とっても面白かったです!更新待ってます! (2019年6月22日 12時) (レス) id: 5a20f4b02f (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - かなとさん» あああああああすみません!!外すの忘れてました…!教えてくださりありがとうございます!本当にすみません! (2019年5月20日 9時) (レス) id: 68e7808bec (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 作品を作る前にまずルールをご理解下さい (2019年5月20日 5時) (レス) id: 6ffb43edd5 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月20日 5時) (レス) id: 6ffb43edd5 (このIDを非表示/違反報告)
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