風の魔術師、此処に降臨

プロローグ ページ1

俺、藤丸立香は今、驚きのせいで全く動けないままでいた。



………俺何やったんだっけ？



確か、新しい戦力が欲しいな〜って思って殆ど無い石を適当に放り投げたら、虹色の光が溢れて……。


立香「………」ﾁﾗｯ

？？「？」


そう、それでサーヴァントを召喚した。
そこまでは良い。


問題はその後だ。



このサーヴァント、限りなく見覚えのある姿をしてるんだ。
それも面影があるとかそういうレベルじゃなくて、本当にソックリ。
一瞬被ったのかとも思ったんだけど…………え？誰に似てるのかって？









………自由気ままでグランドロクデナシの花の魔術師にだよ！！！←


？？「どうかしたのかい？マスター。
先程から百面相をしているようだけれど…」

立香「え、っ、あぁ！ごめんごめん！
とりあえず、名前とか聞いても良い？」

？？「あぁ、そういえばそうだったね。
マスターが私を見るなり固まってしまったから、すっかり忘れていたよ。
では、改めて……。






初めまして、僕はオベロン。
人呼んで風の魔術師。
僕を呼んだのは……君かい？」


オベロンと名乗る男は、ニコリと柔らかな微笑みを浮かべていた。

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