嘘だったんですか。 ページ15
「あ」
振り返ったら梨江の姿はなかった。
夏祭りに来た私と梨江。
予定通り梨江と来た私は食べ物を買いに歩いていた。
全く…下駄は歩きにくい。
梨江は後ろについてきていた…はずなのに。
いなかった。
桃色の浴衣姿の梨江は消えていて。
どうしたらいなくなるんだ、と思ってしまう。
携帯を出し、梨江にcalling。
しかし、
『現在おかけになった電話番号は電波の届かない…』
マジか…。
携帯を巾着の中にいれる。
…どうやって探そうか。
とりあえずあんまり歩き回るのをやめよう。
一旦ここから出て、それから行動に移そう。
私は人ごみから抜け出した。
大きな木の下にうつり、携帯をまた取り出す。
「う…圏外」
携帯の電波は一個もたっていなかった。
希望の光は消え去っていく。
…梨江どこにいるんだ?
これじゃあまるで私が迷子―――…。
って!違う!!
ふと、桃色の浴衣が見えた。
「梨江っ」
追いかけると、梨江とは違う髪型の女性。
「違ったか…」
元いた場所に戻ろうとする。
が、
「みなみ!待たせてごめん」
「慎おそっ!!じゃあ行こ!!」
―――なんで。
一瞬にして目の前が暗くなった。
桃色の浴衣を着た女性はみなみ先輩で。
紺色の浴衣をきて…手を繋ぎ合っている男性は…
「市野……先輩……」
嘘、
嘘嘘嘘嘘…。
今見ているのは…夢?
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青汰(´∀`)(プロフ) - 元、ななみでございやす( ・`ω・´) ← もう、更新はしないのでしょうか?するのなら更新、待ってます!!!!!(´∀`) (2013年2月24日 17時) (レス) id: 5b15976fab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なのはな | 作成日時:2012年3月28日 17時