敵いません。 ページ14
アイスを買ってもらって気分をよくしたあたしは子供だ。
食べ終わったら家に帰った。
当然、友人梨江は家にいた。
泣きそうな顔をして。
ドアを開けたら抱擁された。
…暑苦しいな。
「うっ〜〜〜!!奈都のばか!……ソーダのにおいする」
「……」
ギクリ。
顔にはあらわさないが心は動揺しまくりだ。
梨江の嗅覚は犬並みだ。
「あ!市野先輩とあったんでしょ!!この友達を差し置いて!!!」
うー、うー、と泣きわめく梨江。
ああ、うるさい。
私は梨江を引きはがし、ソファに座る。
髪と服はもう乾いていた。
「風邪引いてない?」
「大丈夫」
そんなことで風邪はひかない。
変なとこ心配されても困る…。
「じゃあ、浴衣の着付けするね!」
「え゛…嫌だ」
「つべこべいわない!」
怒る梨江。
百面相だ。
怒ったり泣いたり、眉間にしわを寄せたり。
「市野先輩…みなみ先輩と付き合ってないって」
「そっか!じゃあアタック可能だね!!」
「うん」
ほんのり頬を赤めてしまう。
「梨江、間違ってなかったよ…」
ポツリ、つぶやいてしまった。
この気持ちは恋だった。
「でしょー?」
にこり笑う梨江にはいつも…
敵わないんだ。
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青汰(´∀`)(プロフ) - 元、ななみでございやす( ・`ω・´) ← もう、更新はしないのでしょうか?するのなら更新、待ってます!!!!!(´∀`) (2013年2月24日 17時) (レス) id: 5b15976fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なのはな | 作成日時:2012年3月28日 17時