26-4.5 : 未来をみる人 ページ44
トントンside
「Aのこと、また殺しそうになったんや」
空腹がなければきっと俺はAを今度こそ絞め殺していただろう
「話せ。楽になるぞ」
グルッペンの言葉を無下にすることなく俺は話し出す
「グルさん…俺、Aのこと…怖いんや」
「何故？」
「アイツ…俺達のせいで居場所が無くなったのに…ずっと笑っとる…自分は総統に使えることが幸せだと…俺達の仲間であり続けることは楽しいって言うんや…そりゃ、アイツにしたら憧れの場所で働けて嬉しいやろな…でも、あの日…最初に出会った日と今ではまったく状況がちゃう」
Aの父親を殺す命令をグルッペンが下した、残った家族が生き延びるためにしていた行為を不埒とし俺が情報を集めて実際に刑の執行をみていた。眺めていた
悲痛な少女の叫びから俺もグルッペンも逃げた少女を未完成な大人へと成長させて…今さら…
「アイツの為…そう言って俺達に使えさせとる」
自分勝手にそうさせた上に俺はアイツが怖い…いつか…背後から刺される可能性も捨てきれない。グルッペンを惑わして…我々が終わる可能性もある
「トントン、それなら俺はなんや？」
「シッマ…？」
「俺、グルッペンに恩義があんねん。首都攻防戦…あんとき俺はもう自分は死ぬ思うて諦めとった、でも…グルッペンが俺の部隊を見つけてくれたんや」
「それが…何に関係あるんや」
「俺はそんときから知っとった！グルッペンがどういう人間で…どんな道を歩んできたのか、Aの親を殺して…Aにクソみたいな人生歩ませた奴ってのもな！そりゃ大好きな幼なじみ悲しませたこの腹立ついけすかん奴、殺す為に沢山下調べしたで！でも俺は…結局憧れて、殺せんかった。Aやってきっとそうや」
何がそうなのかまったく俺には理解できない
憧れがあろうと復讐の相手なんやろ？なぁ
教えてくれや。どうしてAもシッマも…そんな風に笑ってられるのか
「まだわからんって顔しとるなぁ…何て言えばエエの？…つまり…うーん…ヒーローが戦って町を壊しても結果、皆を救ったらありがとうって言うやろ？子供って単純やからな」
「は？」
「つまり！俺達にとって、グルッペンは居場所を守ってくれたヒーローやねん！過去に何されたか…よりも、大切なのは今！それだけや！」
常に前を見てる…そんな風に笑われたら
「じゃあ…過去に囚われとる俺は…なんやねん」
「お…おいトン氏！？泣いてるのか？」
「トントン！？」
食事が来るのはこの直ぐ後
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夜空音 - 狐（こん）△さん» コメントありがとうございます！青い鳥は見てはいるのですがアプリは入れてないんです…すみません(´・ω・`)これからも応援お願いします！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 5aad051f04 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）△(プロフ) - 夜空音さんのお話がとても好きでコメントを書いてしまいました！とっても好きです！これからも応援してます！（夜空音さんは青い鳥などやっておられますか？やっていらしたらお話したいのですが…） (2017年7月25日 22時) (レス) id: 31e766e5ec (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪さん» ヤンデレ美味しいですよね…！彼には今後も期待してて下さい！ (2017年6月12日 1時) (レス) id: 09c0159810 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - ヤンデレ美味しいﾑｼｬﾑｼｬ← (2017年5月28日 13時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - みいろさん» ヤンデレらんらんさん好きなので書いてて楽しいです…w 夢主ちゃんには頑張ってもらわないとですね…！ありがとうございます (2017年5月5日 12時) (レス) id: 3232c3fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年4月21日 0時
