総統と書記長 �� ページ45
いつもの書記長の書斎の更に奥にあるトントンの私室。物は殆んどなく、あるものと言えば
「…勲章…沢山ある」
「グルッペンに貰ったものしか飾ってへんよ」
「総統に貰ったものだけでこんなに！？トントン…凄いね」
「書記長やからな…で、何から話したらえぇかな？」
赤い目元は懐かしむように、悲しむように伏せられた
＿1935＿
『青年よ、そこで何をしているんだ？』
『…Кто это?(誰？)』
『シベリル人…』
その人は一瞬、自分の懐からナイフを抜き出した…けれど俺は結局
『Именуется один человек придет, если неприятны(一人が嫌なら来るといい)』
『...! ... Спасибо(ありがとう)』
殺されることはなかった
＿1936＿
『トントン、お前は優秀だ。シベリルの人間とは思えないほどに。だがお前はシベリルの血族。我々、ジルマニア人には劣る、精進するんだ』
『わかりました！総統閣下！』
『良い子だお前は…お前にはそろそろ友人が必要だろう？』
『友人…まさか、ジルマニアの！？しかし総統、私は汚れた人種…受け入れられるかどうか』
『自覚しているなら大丈夫だ。それに、その子も私が育て上げた子だ、きっと仲良くなれるさ』
その後、総統補佐に就任した自信に溢れた青年が、グルッペンやった
＿1937＿
『そっ…総統！！何ですかこの豚は！劣等民族と友人関係になれと…いくら総統でも…それだけは』
『グルッペン、お前には確かに威厳ある言葉を教えた。しかし、それは友人に向ける言葉ではないだろう？』
正直、傷つくことは無かった。俺には総統がいる、こんな腹立つクソガキに構う必要なんて無いと思った
＿同年＿
『総統、つかぬことを聞きますが…なぜ俺のことを殺さなかったのですか？』
『？そんなことを考えていたのかトントン。たまたま前日にグルッペンを拾っていてな、あいつも捨て子だ…その友人に向いてると思ったんだ…自分の目をよく見ていろ…グルッペンの赤い目は、ジルマニアでは殆んど見られないんだ』
そのあと知ったのは、グルッペンはジルマニアの親を持つにも関わらず、隔世遺伝が何かで赤目の悪魔として捨てられたこと。演説に向かうときのグルッペンの瞳は、女性が使うようなレンズで青に無理矢理変換されていたことだった
総統の家にいるときのグルッペンの目は
確かに俺と同じ赤だったこと
『なんや…俺と同じなのが…嫌なだけなんやあいつ』
仲良くなれる。そんな気がした
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夜空音 - 狐（こん）△さん» コメントありがとうございます！青い鳥は見てはいるのですがアプリは入れてないんです…すみません(´・ω・`)これからも応援お願いします！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 5aad051f04 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）△(プロフ) - 夜空音さんのお話がとても好きでコメントを書いてしまいました！とっても好きです！これからも応援してます！（夜空音さんは青い鳥などやっておられますか？やっていらしたらお話したいのですが…） (2017年7月25日 22時) (レス) id: 31e766e5ec (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪さん» ヤンデレ美味しいですよね…！彼には今後も期待してて下さい！ (2017年6月12日 1時) (レス) id: 09c0159810 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - ヤンデレ美味しいﾑｼｬﾑｼｬ← (2017年5月28日 13時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - みいろさん» ヤンデレらんらんさん好きなので書いてて楽しいです…w 夢主ちゃんには頑張ってもらわないとですね…！ありがとうございます (2017年5月5日 12時) (レス) id: 3232c3fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年4月21日 0時
